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夢幻水滸伝
第三百四十八話 オクラホマ州掌握その十

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「大人しく降るんや、ええな」
「わかりました」
「そうさせて頂きます」
「それではです」
「ガーランド様が退かれたら」
「そうするんや、また戻って来るわ」
 民達に微笑んで告げた。
「その時よかったらまた迎えてくれ」
「待っています」
「ですから今は退いて下さい」
「そうして下さい」
「そう言ってくれて何よりや、ほなまたな」
 こう告げてだった。
 ガーランドは去った、自分が率いる軍勢と共に。七万の軍は彼が守った補給路即ちテキサス州への道を通って撤退した。
 それからだ、ガーランドはヒューストンに術で行ってそこにいるデリーロと会うことにした、それで彼のところに行くとオコナーもいた。
「自分もおるか」
「はい」
 オコナーは一言で答えた。
「こちらに」
「三人で話すことになるな」
「ええ、そうしたくてね」
 デリーロがまさにという声で応えた。
「オコナー君にも来てもらったのよ」
「そやねんな」
「ええ、それでね」
 そのうえでというのだ。
「これからね」
「三人でやな」
「今後のことをお話しましょう」
「ああ、その為に来たしな」
「それならオコナー君がいても不思議じゃないでしょ」
「いや、撤退したとは聞いてたけどな」
 それでもとだ、ガーランドはデリーロに返した。
「ここに来るとはな」
「思わなかったのね」
「そやってん」
 こう言うのだった。
「軍の再編成をしてるって聞いてたけどな」
「それが終わりまして」
 オコナー自身が答えた。
「それで、です」
「来たんか」
「そうです、ほなです」
「これからやな」
「三人で今後の戦略をお話しましょう」
 デリーロがまた言ってきた。
「そうしましょう」
「ほなな」
 ガーランドも頷いた、そしてだった。
 三人はヒューストンの市庁舎にある会議室の中でだった。
 それぞれ席に着いて話をはじめた、まずデリーロが言った。
「敵は三方から来てるわ」
「ニューメキシコ州、オクラホマ州、ルイジアナ州から」 
 オコナーが応えた。
「そうしてきていますね」
「そうよ、それでね」
「その進撃がですね」
「かなりの勢いで数もね」
 こちらもというのだ。
「対するこちらは三十万で」
「敵軍は百万です」
「もうね」 
 それこそというのだ。
「戦力差は圧倒的で」
「しかも三方向から攻められているので」
「劣勢と言うしかないわ」
「それもかなり」
「そうよ、だからね」
 それ故にというのだ。
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