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夢幻水滸伝
第三百四十八話 オクラホマ州掌握その八

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「自分等も諦めへんな」
「同じや、自分も立場逆やとそやろ」
「諦めへんわ」 
 実際にとだ、ガーランドも答えた。
「全くな」
「そやな、それでや」
「戦うか」
「これからもな、それこそな」
 スタインベックは強い声で言った。
「まだや」
「攻めてくるな」
「そうするわ、そしてや」
「自分等が勝つか」
「戦になったならや」
「勝たなあかんな」
「せんに越したことはなくてもな」
 それでもというのだ。
「一旦はじめたらな」
「それが戦やな」
「そや、自分等が降るまで」
 まさにその時までというのだ。
「戦うで」
「そうするな、ほなな」
「自分もやな」
「同じや、これで諦めるか」
「ほなまた一騎打ちするか」
「悪くないな」 
 ガーランドは自身の神具を出してそのうえで戦おうとした、だがここで彼が率いる将兵達が言ってきた。
「テキサス州との境にモンスターの大群が出ました」
「そして街や村の周りをうろついています」
「市民が街や村の外に出られなくなっています」
「移動や活動に支障が出ています」
「それはあかん、すぐにそっちに行ってや」
 そうしてとだ、ガーランドは将兵達に真剣な顔で応じた。
「おらっちが軍を率いてな」
「ご自身も戦われ」
「そうしてですね」
「モンスターの大群を退治しますね」
「そうするわ、それでや」
 ガーランドは将兵達に応えた後で一騎打ちに入ろうとしていたスタインベックに顔を戻して告げた。
「ここはな」
「民を護らんで何が星のモンや」
 スタインベックも真面目な顔で応えた。
「それやとな」
「行って来るわ、またな」
「ああ、わい等もな」
 スタインベックはここで自分の後ろにいる自軍を見た、見れば攻撃を終えて弾薬がなくなってきている。
「潮時か」
「これで下がるか」
「今回はな、また会おうな」
「ほなな」
 ガーランドも応えてだった。
 スタインベックはオコナーと共に軍を退けさせガーランドはモンスター退治に向かった。
 補給路そしてオクラホマシチーを巡る攻防は続いた、だが。
 ガーランドはオクラホマシチーに戻って補給路で戦っていた軍の整備と補給それに休養を摂られていた中でだった。
 トウェイン達との戦からヒューストンに戻ったデリーロに貝殻で言われて眉を顰めさせてこう言った。
「しゃあないな」
「悪いけどね」
「悪ないわ、自分も将兵も全力で戦ったな」
「そのつもりよ」
「それで負けたらな、劣勢やしなこっちは」 
 それ故にというのだ。
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