第五幕その六
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「寄生虫だってね」
「いないのね」
「だからね」
それでというのです。
「野生の生きものと一緒にいてもね」
「心配いらないのね」
「そうよ」
まさにというのです。
「だから安心してね」
「そのこともいいことね」
「外の世界の狂犬病は怖いから」
ドロシーもこのことは知っています。
「この病気がなくてね」
「他の病気もなくて」
「それでね」
そのうえでというのです。
「寄生虫もいないから」
「安心出来るのね」
「そうなのよ」
オズの国ではというのです。
「そのこともいいことでしょ」
「本当にね」
おばさんも確かにと頷きました。
「いいことよ」
「オズの国はお伽の国だから」
「そうしたものもないのね」
「怖いものもね」
狂犬病等もというのです。
「そうなのよ」
「いいことね」
「街も人も生きものも奇麗で」
今自分達がいるというのです。
「それでね」
「そうした病気もない」
「それがオズの国なのよ」
まさにというのです。
「だからね」
「安心していいのね」
「生きものと仲よくしてもね」
「いいことね」
おばさんはドロシーのお話を聞いて心から思いました。
「狂犬病や他の病気の心配がいらなくて」
「寄生虫もね」
「それだけで幸せよ」
「全くだな、アメリカにも狂犬病はあったし」
おじさんも言います。
「今もあるんだな」
「その様だね」
教授も真剣なお顔で言ってきました。
「残念なことに」
「それは怖いわね」
「あの病気は怖いよ」
「オズの国に病気がなくて」
教授はおばさんとおじさんに応えてさらに言いました。
「あの病気もそうであってどれだけいいか」
「うん、あんな怖い病気もないよ」
モジャボロも今は暗いお顔でです、普段は明るくて気さくなこの人も狂犬病のことを考えるとそうなってしまうのです。
「色々怖い病気があるけれどね」
「そうなのよね」
「本当に怖い病気だよ」
おばさんとおじさんはまた言いました。
「トトが感染しなくてどれだけよかったか」
「私達にもね」
「こうして街も奇麗だしね」
モジャボロも街のこのことを言います。
「本当にいいよ」
「あまりにも街が汚いとベストが起こるしね」
教授は今度はこの病気のお話をしました。
「外の世界だと」
「そう、ペストよ」
「あの病気も怖いんだよ」
おばさんとおじさんはまさにと応えました。
「だから清潔にしないと駄目だってね」
「私達も教わったわ」
「私も子供の頃ペストのお話は聞いたわ」
ドロシーにしてもです。
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