第十四話 微かに見えたその八
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「いなかったな」
「そうみたいだね」
「だがいい勉強になっている」
こうもだ、ゴセイナイトは話した。
「自衛隊を見られてな」
「そうだね」
アラタは確かな顔で頷いた。
「自衛隊の基地も自衛官の人達も見られてね」
「こうしたところで日本を守ってるのね」
エリの口調はしみじみとしたものだった。
「そうなのね」
「面白いな」
「ええ、ゴセイナイトの言う通り」
エリは本人に話した。
「見学させてもらって」
「いい勉強になるな」
「人間の世界の」
「自衛隊の仕事はいざという時の戦闘よりもだ」
よく言われているそうしたことよりもというのだ、ゴセイナイトがゴセイジャーの面々に真面目な顔で話した。
「災害が起こった時の救助がだ」
「主な仕事だよな」
アグリもこのことは知っていた、それで言うのだった。
「むしろ」
「そうだな」
「ゴセイナイトの言う通りだよ」
まさにというのだ。
「そのことは」
「認めてくれるか」
「実際そうだしな」
「ニュースを聞いているとな」
「自衛隊っていうと」
「行っていることは訓練かだ」
若しくはというのだ。
「災害救助だ」
「大変だよな」
「訓練は当然としてだ」
そうしてというのだ。
「災害救助がな」
「多いな」
「日本は災害が非常に多い」
ゴセイナイトはこのことも話した。
「何かとな」
「地震、台風、落雷、洪水、津波、地崩れ、大雨、大雪」
ハイドはその災害を具体的に挙げていった。
「確かにな」
「多いな」
「火事もある」
「これだけ災害が多い国はそうはない」
「火山の噴火もあるな」
「そういった災害にだ」
種類も起こる数も非常に多いそれにというのだ。
「常にだ」
「向かっていく人達か」
「それがどれだけ素晴らしいことか」
「全くだな」
「彼等も戦士だ」
その自衛官達を見て話した。
「見事な」
「その通りだ」
ハイドもまさにと答えた。
「人を守る為に立ち向かうな」
「災害に対しても」
「立派な戦士達だ」
「その通りだ、警察官は犯罪に向かい」
そうしてというのだ。
「自衛官は災厄に向かう」
「同じ戦士だ」
「だから同じ戦士としてだ」
ゴセイナイトは強い声で述べた。
「我々もだ」
「学ばないとな」
「そうだ、しかと学び」
自衛隊をというのだ。
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