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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第136話 女の戦い!魔王セラフォルー・レヴィアタンの本気!
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side:フリード
俺にとって『生きる』というのはなんの喜びも見いだせないつまらなく意味のないものだ。
俺は英雄シグルドのクローンとしてこの世に生を受けた。物心がついた頃には悪魔や異形を殺す特訓に明け暮れていて人が言う青春とかなどは一切なかった。
家族はいなかったが俺と同じクローンの連中は何人もいた、だが誰とも仲良くはならなかった。
俺たちを教育していたやつらの方針だ、なんでも『なれ合いは油断と弱さを招くから一人で強くなれ、自分こそが第二のシグルドになってやる!例え同僚を蹴落としても!そんな意識を持て!』……とのことらしい。
まあ今ならこれが俺達が徒党を組んで反逆しないようにするのが目的だったって分かるけどな。
だが当時の俺は純粋でこれを信じていた。あっ、信じられないって?ひでぇな、俺がこれでもエリートだったんだぜ?
俺はシグルド機関でトップクラスの実力を誇っていた。いつか新たなシグルドになって教会のために働くことを本気で夢見ていたんだ。
俺もある程度成長して悪魔や吸血鬼退治に明け暮れていたある日のことだ、任務から帰還した俺は報告を終えて寝ようとしたが一部報告の忘れがあったことを思い出して施設を運営している大人たちのいる部屋に向かった。
するとその部屋から下品な笑いが聞こえた、それは大人たちのものでどうやら酔っているみたいだ。
「はははっ、本当に笑いが止まらないな!」
「ああ、馬鹿なガキどもを騙して権力者様の邪魔になる人間を殺させて我々は金を得る……最高のビジネスだ」
「教会のためと言えばなんでもやるからな、実に使い勝手の良い道具どもだ」
……はっ?こいつらは何を言ってやがる?
当時の俺は頭が真っ白になった。確かに人間の暗殺もさせられたことはあったがそれは神に仇なす不届き者だからと聞いていた。
「しかし奴らも哀れなものだ、もういない主を信仰して命を懸けて戦っているのだからな。実に滑稽だ」
「おい、その情報は確定したモノじゃないだろう?そんな事を天使どもに聞かれたらどうする!」
「構うものか。天使どもは必至で隠しているが察しの良い人間は感づいている、聖書の神は死んだとな」
次に与えられた情報は俺が今まで信じていた神を否定するものだった。だが俺が何よりも信じられなかったのが……
「しかしそろそろクローンどもの寿命が尽きる頃です。新しい奴を作らないといけません」
「これが面倒なんだよな、クリーンは寿命が短い。長くても20までしか生きられん」
「今一番の稼ぎを出しているフリードもいつ死ぬか分かりませんからね、早めに後釜を用意しておかないといけませんね」
俺達がもうすぐ死ぬ
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