第百二十七話 お金の価値その十一
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「悪役の頃され方といいね」
「ギャグだしね、殆ど」
「痛快でね、けれどね」
「モヒカンが何時襲って来るかわからないでしょ」
「ヒャッハーーーとか叫んで来るのよね」
この表現もこの作品からだという。
「これが」
「それならね」
「いたくないわよ」
「誰でもそうよね」
「核戦争起こったらああした世界になるとか」
留奈は暗い顔で話した。
「本気で怖いわね」
「生き残ってもね」
「お金の価値がなくなって」
「法律もなかったら」
「ああした世界になるってことね」
「核戦争なくても」
「一華はナチスが出るかもって言ってたけれどナチスが出なくても」
そうであってもというのだ。
「モヒカン出るならね」
「最悪よね」
「まあ実際のモヒカンの人が全員ヒャッハーーじゃないけれど」
あくまでこの作品からのイメージである、むしろモヒカン頭のキャラクターが主人公に殺される為に出て来る悪役と定義付けたこともこの作品の凄さである。
「現実だとね」
「ファッションだからね」
「派手なね」
「そのうちの一つよね」
「そうだけれど」
現実ではというのだ。
「ああしたモヒカンが出て来る世の中になると思うだけで」
「嫌になるわね」
「ええ、あの主人公も嫌だし」
「そうなの?」
「何か救世主じゃなくて」
作品ではそう呼ばれているがだ。
「遊びや機嫌次第で変な殺し方するし」
「それが面白いけれどね」
「面白くてもね」
「救世主に見えないのね」
「あの主人公の行くところにね」
まさにそこにというのだ。
「何かあるんじゃないの?」
「それ言うと疫病神ね」
「救世主じゃなくてね」
むしろというのだ。
「疫病神じゃないかってね」
「留奈は思うのね」
「ええ」
こう富美子に言うのだった。
「そうじゃないの?あと主人公知らないことがね」
「多いわね」
「何か知ってるものあるかって」
その様にというのだ。
「思う時あるわ」
「いつも後で知るのよね」
「ええ、それで一番酷いと思ったのは」
それはというと。
「痛いか?助かりたいか?」
「駄目だな、よね」
「助ける気なかったでしょ」
「絶対にね」
富美子もそれはと答えた。
「それでよ」
「殺したわね」
「頭にナイフ刺してね」
「あれはなかったわ」
「けれど悪い奴だったし」
その殺されたキャラクターはというのだ。
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