第6話:再起経験か足りない……
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ー!」
予想外だらけの報告に狼狽するヨツメ。
「何が……どうなっているのだ?」
だが、予定通りにオラウ隊が自分達に向かって無謀な突撃をしてくれたのだ!それを活かさねばとヨツメは判断した!
「撤退だ!第一次砦を通過しつつ第二次砦に向かうぞ!」
しかし、
「どうやって!?敵は第一次砦へと続く道から突撃しておるのですぞ!」
「……何!?」
やっぱりねぇ♪
奴ら、私達が前方から突撃した途端に即撤退して私達が勝ったと錯覚させ、そのまま私達に砦への無謀な突撃を促す作戦だった様だ。
だから、豊臣秀吉達は野営地の反対側から出て、アニマの動物操作魔法を使って相手に気付かれずに背後に回り込んだ。
上手い事背後を盗った豊臣秀吉達は、遂にドウカァー達待望の命令を下した。
「突撃!」
効果は絶大だった♪
背後からの攻撃を想定していなかった敵は、無抵抗で豊臣秀吉達の攻撃を受けてくれた。しかも、豊臣秀吉達が意参る所が敵の予定退路だからか、逃亡も蜘蛛の子散らすかの様に無秩序でデタラメ。
今回はまだまだこちら側の戦死者が出る可能性が大きい戦い方だが、今までの無知蒙昧で無茶無謀な突撃を繰り返して敵の接待戦法にまんまと引っ掛かったムソーウ王国にしては大きな1歩じゃ。反撃されずに攻撃する術を身に着ける為の第1歩となる事を祈るぞ!
と、ここで気を緩めてはいけない事態が発生した。
とは言っても、無秩序に混乱するのみだった敵が遂に反撃した……ではなくて!
手前味噌ながら、私が強過ぎるからだ!
何度も言っていると思うが、私が所属しているムソーウ王国の将校は、鎧袖一触が容易に出来る一騎当千でなければ部将以上に昇格出来ない。
当然、ムソーウ王国軍部将である私も一騎当千でい続けなければならない訳で……
「はあぁ!」
ムソーウ王国御自慢の戦技を使わずとも、私が軽く剣を振るだけで十数人の敵兵を木の葉の様に吹っ飛ばしてしまうし、ついつい敵兵を遠投してしまうし、戦技の1つである『光刃』を使えば遠くにいる鉄砲隊を近づく事無く簡単にまとめて斬り殺せる……
我ながら化物だなぁ……ムソーウ王国がムソーウ王国軍将校に求める戦闘能力と身体能力が人間離れ過ぎる……
これでは、有頂天になって戦術を疎かにした突撃に傾倒すると言う間違いを犯すのも無理は無いな。
だが、ここで反転の機を見落とす訳にはいかない。
「反転だ!砦を盗るぞ!」
「背後の砦に向かって突撃ー!」
ここまでは豊臣秀吉の予定通り。問題は、私達がどれだけあの砦に辿り着けるかである。
で、豊臣秀吉のこの言葉を聴いて慌てるのは当然敵大将。
「いい加減にしろよおぉー!それでもお前は、ムソーウ王国将校か!?この、臆病者オォーーーーー!」
……幼稚な
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