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豊臣秀吉が異世界で無双系姫騎士やるってよ
第6話:再起経験か足りない……
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で、ムソーウ王国が『突撃一辺倒で柔軟性が無い』に逆戻りだけは勘弁な。

で、アニマの報告によると、私達の野営地の前にいる敵軍の大隊長は焦っているとの事。
そこで、彼らは砦から出て野戦を挑むフリをして私の中に眠る突撃欲を刺激して突撃命令を出させ、私達の突撃に耐えられずに敗走するフリをして最初の砦を放棄、そのまま第二次砦まで撤退して私を勝利に溺れた状態にし、そのまま私をズルズルとカミカゼやヌードンと同じ轍に引き摺り込む。
それが奴らの作戦らしいとアニマは言うのだ。
「なるほどな……道理で豊臣秀吉(わたし)が後手に回る事への危機感が欠如していた筈だ」
「と……申しますと」
やっぱりね。ドウカァーはこの程度の回りくどい説明だけでは理解出来ないのだ。ま、慣れましたけどね。
「つまり、この戦いは私達にあの砦を落とさせる為の、接待(・・)みたなもんですわ」
「接……待……何でエイジオブ帝国が、今更我々の御機嫌取りを?」
やはり首を傾げるドウカァー。
そりゃそうだ。戦術が乏しい者にとって敵にわざと自分の城を落とさせる行為は、自殺行為以外のなにものでもないだろう。
だが!ヌードン救助に失敗した今の豊臣秀吉(わたし)には解る!エイジオブ帝国が行っている接待合戦の本当の意図を!
「それは、私達が強いと勘違いさせて無謀な突撃を繰り返させる為だ!そんなエイジオブ帝国お得意の接待戦法にまんまと引っ掛かったカミカゼ兄上は、気付いた時には就いて来た一般兵達がエイジオブ帝国の甘言に絡め盗られてカミカゼ兄上を……」
豊臣秀吉(わたし)の説明を聴いて難しい顔をするドウカァー。
「となると……我々はどうすれば?」
だが、豊臣秀吉(わたし)にとってはこれは好機!
どっちにしろ、今のアイツらは砦の防御力を自ら捨てた状態。この機を逃す馬鹿はいない!
「大丈夫だ!豊臣秀吉(わたし)に良い手がある!」

一方、一向に自分達への攻撃を行わないオラウ隊にイライラするヨツメ。
「くそぉー!俺が聴いた話では、既にムソーウ王国の攻撃を受けている筈なのにぃー!」
だが、オラウ隊は他のムソーウ王国軍将校とは違って慎重な戦術に徹底しているのだ。
これは正直、ヨツメに運が無かっただけなのだ。
なにせ相手は、エイジオブ帝国にとっては異世界と言える日本を掌握した天下人『豊臣秀吉』の生まれ変わりである『オラウ・タ・ムソーウ』だからだ。
豊臣秀吉は勇猛果敢で無謀で柔軟性が無い突撃一辺倒なムソーウ王国とは違うのだ。寧ろ逆だ。
戦わずして勝つ!
使える資金や人材を最大限に使用し、敵も味方も多数死者が出る直接的な戦闘は避け、味方を温存しながら敵を下す。特に城攻めに関しては、長期戦に持ち込んで敵方の餓死者を悪戯に増やしていく。
豊臣秀吉はそう言う男であり、オラウ・タ・ムソー
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