第6話:再起経験か足りない……
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ムソーウ王国軍人かあぁー!」
それに……アイツ何か焦ってないか?
……
……
……
「後退は一旦中止。今日はここで野営する」
豊臣秀吉のこの命令に、ムソーウ王国やマッホーウ法国を裏切った連中にされた事が余程ショックだったドウカァーも、流石に反発する。
「ですが、敵軍は目の前ですぞ?」
……いつもより弱々しいがな……
とは言え、今回のドウカァーの言い分は間違ってはいない……筈……
だが、どう言う訳かあいつらに襲われる心配が全く無い!何故かは知らんがな。
でも、取り敢えずは交代で見張りを立てるぐらいはしておこう。
ドウカァーの言う通り目の前に敵軍がいると言うのに、何故か豊臣秀吉は目の前の敵軍に襲われない予感がしていた……
いや、確信していた!
その証拠に、あいつらは無謀で無慈悲な命令の様な挑発擬きを繰り返すばかりで、威嚇射撃すらしない。
……恐らくだが、豊臣秀吉にカミカゼやヌードンと同じ過ちを犯させようとしているのか?
……こういう時にアニマの動物操作を使いたいところだが―――
「調べて来たよ」
調べた!?
アニマがか!?
ヌードンが……仲が悪かったとは言え実の姉が敵に捕まってショックな筈のアニマがか!?
あのドウカァーですらあんなんなのに……
「……気持ちはありがたいが無理はするな……アニマだって辛い筈だろ?」
だが!アニマの意志と志気は意外と高かった!
「確かに敵に捕まったお姉さんの事は心配です。でも、此処で立ち止まったら何も変わらないですから!」
アニマ……お前はそこまで強い人間だったのか!?
「このまま敵に勝ち続ければ、もしかしたらお姉さんを助けられるかも知れない。もしお姉さんが既に駄目だったとしても、ある程度勝っておけばある程度は無念を晴らせるかもしれません」
エイジオブ帝国の戦術に姉を奪われた少年の勇気を振り絞ってのこの言葉……当然腑抜けになったドウカァー達に響いておるだろうな?
「だから……僕は僕が出来る戦い方をします!オラウさんが信じてくれたこの力で」
アニマ・マッホーウ見事なり!正にマッホーウ法国屈指のいくさ人よ!
すると、今までアニマの事を馬鹿にしていたドウカァー達が一斉にアニマの前で膝を屈した。
「アニマ様!お見事にございます!このドウカァー、感服いたしましたぞ!」
ここまで来たら、私は是が非でもアニマを手放せなくなったな。
「解った!アニマ・マッホーウ!その力、改めて私達の為に使ってくれ!」
その時のアニマは、年相応の笑顔を魅せてくれた。
「はい!」
私は本当に、ムソーウ王国やマッホーウ法国の中にいた味方の中では非常に頼もしい仲間を運良く手に入れられたものじゃ!
ただ、このお涙頂戴劇に水を差す様で悪いが、アニマのこの演説のせい
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