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夢幻水滸伝
第三百四十七話 オクラホマの攻防その十四

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「それでや」
「攻められますね」
「そや、その為にな」
「今はですね」
「東を掌握するで」
 この言葉通りだった。
 スタインベックはオニールと共に州の東西特に東部に勢力を拡大させていった、軍を送るよりも使者を送り降らせることを優先させてだった。
 アーカンソー州を目指していった、そうしてだった。
 アーカンソー州との境に達した、すると。
「よし、あっちは州を完全に掌握してるしな」
「そやからですね」
「今からすぐにや」 
 スタインベックはオニールに朝食の後で報を受けて笑顔で話した。
「こっちに援軍を送ってくれる」
「それも十万ですね」
「そや、それだけあればと言ってた」
「それだけの規模の軍勢をですね」
「送ってくれる、ほなや」
「その十万で、ですね」
「オクラホマシチーを攻めるで」 
 そうするというのだ。
「ええな」
「それでは」
「しかもや」
 スタインベックはさらに話した。
「航空隊に列車砲もや」
「来てくれますか」
「列車砲は線路の上やないと動けんが」
 その為移動範囲に制限があるのだ。
「そやけど街や要塞を攻略するにはな」
「その近くに線路を敷けばええですさかい」
「有効や、その列車砲もな」
「来てくれますね」
「それも結構な数がな」
「それは有り難いですね」
 オニールも笑顔で応えた。
「オクラホマシチーを攻められます」
「有利にな」
「はい、おいら達の力に加えて」
「十万の援軍にな」
「そうしたものも用いれば」
 そうすればというのだ。
「陥落させられる」
「ほな十万の援軍が来れば」
「攻撃開始や」
 オクラホマシチーの城壁を見つつ言った。
「そうするで」
「わかりました」
「相変わらず州南部は手出し出来んが」
 敵の守りが堅固な為だ。
「しかしな」
「それでもですね」
「州の北部の掌握はほぼ出来てるし」
「東部もそうであり」
「西部も進んでるしな」
「満足すべきですね」
「これでオクラホマシチーを攻略したら」
 州の中心地であり自分達の最重要目標の街もというのだ。
「そうしたらな」
「州の掌握は決しますね」
「わい等のもんになるわ」
「左様ですね」
「そやからな」
「今はですね」
「勢力を拡大させつつな」
 これまで通りというのだ。
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