第十四話 微かに見えたその四
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「してはならないわ」
「そうだ、イリオモテヤマネコもな」
今も自分達の前にいるその生きものを観つつ話した。
「何もせずだ」
「見守ることね」
「そうだ、しかし」
「しかし?」
「ここにもいなかったな」
「ドクターマンね」
ソノナはソノヤの今の口調からすぐに察して頷いた。
「そうね、彼はね」
「いなかったな」
「沖縄にいることは間違いないにしても」
「それでもな」
「いないわね」
「残念だがな」
ソノヤは実際に苦い顔で述べた。
「別の場所を探そう」
「わかったわ、ではね」
「森の中にも入ろう」
西表島のというのだ。
「そうしよう、だがその中でも」
「荒らさないことね」
「自然はな」
その環境はというのだ。
「決してな」
「わかっているわ、ではね」
「探そう」
こう話してそうしてだった。
二人は西表島の森の中にも入った、そしてドクターマンを探したのだった。
その話を聞いてだ、ドレイクはデレプタとターゲイトに動物園でハブを観ながらそのうえで言った。
「ここにもいないしな」
「ああ、本当にな」
「何処にいるかわからないな」
「沖縄にいるにしても」
それでもというのだ。
「これがな」
「具体的に何処にいるか」
「それがな」
「まだわからないからな」
「ああ、手分けして探してもな」
「そうだからな」
「どのみち覚悟していたな」
ドレイクは仲間達に言った。
「沖縄でもな」
「中々な」
「見付かるものではない」
「ああ、俺もだ」
デレプタはまさにと応えた。
「わかっていたさ」
「そうだな、それならな」
「腰を据えてな」
「探せばいい」
「焦らずな」
「どうも戦隊の連中も来ているみたいだけれどな」
ターゲイトは彼等の話もした。
「しかしな」
「それでもな」
「焦ったら負けだな」
「その通りだ、焦るとな」
「そこからかえってミスをするからな」
「だからだ」
そうであるからだというのだ。
「俺達はな」
「焦らずな」
「やっていくぞ」
「そうしような」
動物園の中でそうした話をしてそのうえでハブを観ているがそこに膜インが来てドレイク達に言ってきた。
「何だ、ハブを観ているのか」
「ああ、沖縄の蛇をな」
ドレイクは正直に答えた。
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