第十四話 微かに見えたその三
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「バスコの様になったら終わりだ」
「ジニスも酷かったみたいね」
ソノニはこの人物の名前を出した。
「あとウォースターやマトリンティスを渡り歩いた」
「あいつもだな」
「あいつも酷い奴だったみたいだな」
「そしてチキュウで暴れていた」
こちらでというのだ。
「六つの王国を乱していた」
「ああ、まさに邪悪だったみたいだな」
「あいつはな」
「ああなったら終わりね」
ソノニは真剣な顔で話した、そしてマンゴーサワーを飲み終えておかわりを注文してからまた言った。
「本当に」
「全くだな」
「そう言うしかない」
「あいつ等みたいになりたくないわ」
ソノシも流石にという口調で言った。
「幾ら何でもね」
「全くよ、バスコなんて何よ」
ソノゴもそうした口調だった。
「正真正銘の下衆じゃない」
「あんな連中の様になったら終わりだ」
ソノロクは本気で言った。
「もうな」
「そう思うなら気を付けることだ」
まさにとだ、ソノイは三人に話した。
「これからもな」
「そうしていくわ」
「そして皆とやっていくわ」
「これからもな」
三人で答えた、そしてだった。
六人で人と同じ様に飲んで食べて楽しい時間も過ごした、次の日の夜ソノナとソノヤは西表島にいたが。
あるネコ科の生きものを観てだ、こんなことを話した。
「新種かしら」
「噂があるな」
ソノヤはソノナに応えた。
「この島にはイリオモテヤマネコがいる」
「そしてね」
「まだもう一種類な」
「ヤマネコがいるというけれど」
「これはイリオモテヤマネコだ」
ソノヤは自分達の前を歩いているヤマネコを見つつ話した。
「外見も大きさもだ」
「見るとなのね」
「間違いない」
「そうなのね」
「だから新種発見にはならない」
それにはというのだ。
「このヤマネコも稀少だがな」
「天然記念物ね」
「そうであってな」
それでというのだ。
「見られた俺達は幸せ者だ」
「それは何よりね」
「そうだな、しかし俺達を見てもだ」
「全く気にしていないわね」
「人間慣れしているな」
このことも言った。
「本当にな」
「そうね」
「そのことを見るとな」
それならというのだ。
「大事にされている」
「野生であっても」
「それでもな、そして俺達は」
ソノヤはさらに言った。
「自然は大事にしないとな」
「そうね、それはね」
ソノナもそれはと頷いた。
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