第十四話 微かに見えたその一
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第十四話 微かに見えた
ソノイは仲間達と共に店に入ってそこでそーきそばやゴーヤチャンプルを食べ泡盛を飲んで言った。
「美味いな」
「そうね」
ソノニが応えた、見ればラフテーを食べている。
「どのお料理もね」
「酒もな」
「沖縄料理は前からいいと思っていたけれど」
それでもというのだ。
「本場で食べるとね」
「また格別だな」
「美味しいわ」
「全くだ」
ソノザは足てびちを食べながら頷いた。
「ボリュームもあってな」
「いいな」
「そう思う」
ソノイに答えた。
「実にな」
「今日の捜索は終わった」
ソノイは淡々とした口調で述べた。
「それならな」
「今日はね」
「こうしてだ」
ソノニにタコライスを食べながら話した。
「食ってな」
「飲めばいいわね」
「ふんだんにな」
「それはいいがな」
ソノロクはマンゴーサワーを飲みながら難しい顔になっていた、そのうえでの言葉だった。
「マスターがいないのは残念だ」
「仕方ないわね」
ソノゴがミミガーを食べつつ応えた。
「お店のことがあるし誰かが残らないと」
「東京の方にだな」
「いけないからね」
そうであるからだというのだ。
「もうね」
「マスターがいないことはか」
「仕方ないわ」
「残念よ」
ソノヨは豆腐チャンプルを食べつつ言った。
「あの人がいないことは」
「お前もそう思うな」
「ええ」
ソノロクに答えた。
「本当にね」
「そうだな」
「仕方ないことでもね」
「全員いないとな」
「寂しいわ」
「変わったな」
二人のやり取りを聞いてだ、ソノイは言ってきた。
「三人共な」
「そうかしら」
「ああ、昔は三人共な」
それこそというのだ。
「かなり厄介だった」
「そう言われるとね」
ソノゴは難しい顔で自覚する様に言った。
「確かにね」
「自覚があるな」
「ええ」
泡盛を飲んでから答えた。
「そうよ」
「しかしだ」
「それが変わったのね」
「ああ、何かと問題があったが」
かつての三人はというのだ。
「丸くなった」
「一度死んでだ」
ソノロクが答えた。
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