第32話
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「勿論でございます、ギエン様。それとファン大人は”灰の剣聖”には既に多くの婚約者達が存在している事から、仮にアシェンお嬢様の縁談が成功しても、アシェンお嬢様が蔑ろにされるかもしれない事を危惧されているようですが………かの英雄殿の婚約者の方々への接し方を考えれば、心配する必要はない事はかの英雄殿の事を良く知るそちらの”エースキラー”の方々が保証して下さるかと。」
アシェン達の様子を複雑そうな表情で見守っているファンにギエンが指摘した後チョウに視線を向けて声をかけ、声をかけられたチョウは恭しく礼をした後クロウ達に視線を向け
「って、そこで俺達に話を振るのかよ!?」
「確かにリィン君に数多くの婚約者がいる事は事実だけど、誰一人蔑ろにせず、大切に接し続けている事は私達も保証できるのは事実だね。」
「フフ、そうですね。」
チョウに視線を向けられたクロウは驚きの表情で声を上げ、口元に笑みを浮かべて呟いたアンゼリカの言葉にクレアは静かな笑みを浮かべて同意した。
その後、”後始末”を見届けたヴァン達は煌都へと戻った。
〜海〜
一方その頃、ヴィオーラとアレクサンドルはメルキオルが運転するボートの上で”大君”が煌都に向かう事を待っていたが、幾ら待っても何も起こらなかった。
「……………………………」
「…………チッ…………」
「あはは、残念だったね〜。折角あそこまで仕込んだのに♪”本命の目的”は果たせたけどボスもガッカリするんじゃない?」
二人がそれぞれ失敗を悟っている中メルキオルは呑気に笑いながら二人に指摘した。
「―――――元よりこの身は死兵。咎を受けるならば従うだけだ。」
「人のことを言えんのかい、メルキオル!アンタもクレイユでやり損ねたんだろう!?」
メルキオルの指摘に対してアレクサンドルが冷静な様子で答えた一方ヴィオーラはメルキオルを睨んで反論した。
「うふふ、まぁね。代わりに良い”候補地”を見つけたけど。」
「どのみち、いまだ前哨戦―――――程なくして次の戦端も開かれよう。」
「そうだね……気に喰わないが”あの二人”とも連携しておくか。」
「うんうん、精々仲良くしてあげてよ。どちらもちょっとイっちゃってるけどさ♪」
アレクサンドルとヴィオーラの意見に同意したメルキオルは笑顔で指摘した。
「ハッ、アンタ以上にイってるヤツがいるわけないだろ。」
「……どちらも一軍に比する戦力。使い所を見極める必要はありそうだ。」
メルキオルの指摘に対してヴィオーラは鼻を鳴らして答え、アレクサンドルは重々しい口調で呟き
「フフ、装置の件もあるけどそれにしても続けてか……”裏解決屋(スプリガ
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