第32話
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
し達が幼い頃に亡くなったユエファ小母さんが生き返っているのよ……!それも”その姿”……まるで”天使”じゃない!?それとマティ姉さんにも今まで正体をあたしにも隠していた事も含めて、後で色々と説明してもらうからね……!」
「フフ、わかっているわ。」
マルティーナと共にギエンへの治癒魔術をかけ終えたユエファの言葉に安堵の表情を浮かべたアシェンだったがすぐに目の前の人物が”本来はこの世に生きていない人物”である事にすぐに思い出してそれをユエファに指摘した後マルティーナにも視線を向けて指摘し、アシェンの指摘に対してマルティーナは苦笑しながら答えた。
「アシェン……父上を救う”代案”の件……本当によかったのか?」
するとその時ファンがアシェン達に近づいて複雑そうな表情でアシェンに訊ねた。
「………ええ。さっき??もあたしに言ったでしょう?『例えメンフィル帝国に思う所はあっても、ルウ家の娘ならばそれを決して表に出さず、ルウ家の為の振る舞いをせよ』って。”灰の剣聖”とあたしが縁談で繋がる事はルウ家の――――――黒月の為にもなるのは事実でしょう?」
「それは………」
「ま、これが凄い年の離れたおじさんやおじいちゃんとかだったら、あたしもヴァンさんやチョウを恨んだかもしれないけど……幸いにも”灰の剣聖”はあたしよりちょっと年上なくらいだし、”灰の剣聖”自身かなりのイケメンでしょう?それこそ??が考えていたあたしの相手―――――アーロンよりもイケメンの上強いし、人望もあるからいいじゃない♪」
「あ”?そこで俺を比較対象にするとか、喧嘩売ってんのか!?そもそも俺はお前みてぇな女、好みじゃねぇから最初っからお断りだっつーの!」
ファンを安心させるかのようにいつもの調子で話すアシェンのある言葉を聞いて顔に青筋を立てたアーロンはアシェンに反論した。
「それに関してはあたしも同感ね〜。あたしもマザコン野郎はお断りだもの。……ああ、アーロンの場合、マザコン兼シスコンかしら?」
「誰がマザコンでシスコンだ!?しかもオフクロと姉貴の目の前で言いやがって……!そういうお前だってオフクロや姉貴の事を滅茶苦茶慕っているだろうが!?」
「はいはい、子供みたいな喧嘩をしないの。二人とも、もう大人でしょう?」
そしてからかいの表情を浮かべたアシェンの指摘に反論したアーロンがアシェンとの口喧嘩を始めようとするとユエファが仲裁を始めた。
「アシェン……」
「諦めよ、ファン。……”元凶”の儂が言うのもなんだが、こうなってしまった以上アシェンと”灰の剣聖”の縁談を実現化するように動く必要があるだろう………当然、3年も前から儂らにも内密でその件を練っていたヌシにも動いてもらうぞ、チョウよ。」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ