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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第32話
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も王女殿下を含めた数多くいるリィン君の婚約者の内の半数くらいは3年前の大戦の最中に出会って”絆”を深めてそんな関係になった訳だから、ルウ家のお嬢さんにだけ”絆を深める機会”をあげないのはさすがにフェアじゃないだろうね。」

「言っている事は正しいが、あのリア充シスコンハーレム剣士が侍らす女をまた増やす事に繋がる事は微妙に納得がいかないがな……」

「それに関してはリィンさんですから仕方ないかと………」

リアンヌの指摘に対してヴァンは答えて更なる指摘をし、ヴァンの指摘に同意したアンゼリカも続くように指摘し、ジト目になって呟いたクロウの言葉を聞いたクレアは困った表情を浮かべながら呟いた。

「―――――いいでしょう。裏解決屋殿の代案を採用し、ルウ家にはしばしの間”機会”を差し上げましょう。陛下達には私の方から説明しておきます。―――――貴女も裏解決屋殿の代案で構わないのですね?」

「あ…………え、ええ……!」

静かな表情で答えたリアンヌはアシェンに確認し、確認されたアシェンは呆けた後我に返るとすぐに頷いた。するとリアンヌは懐から取り出した霊薬が入った瓶をヴァンに投げ、投げられた瓶をヴァンは反射的に掴んだ。

「”イーリュンの癒手”です。それを飲むなり患部にかけるなりすれば瀕死の状態もすぐに完治するでしょう。」

「ラギール商会でも仕入れの数は不安定で、生産元のイーリュン教の支部ですら置いている数が非常に少ない噂の霊薬か………感謝するぜ、”槍の聖女”。」

リアンヌの説明を聞いたヴァンは興味ありげな様子で自分が掴んだ霊薬を見つめた後リアンヌに視線を向けて感謝の言葉を口にした。

「”代案”を示した以上、私は当然の事をしたまでです。―――――行きますよ、デュバリィ、エンネア、アイネス。今ならば”大君”による煌都襲撃の失敗を悟って撤退を始めた”A”の幹部達に追いつけるかもしれません。」

「マスターの仰せのままに。」

「”A”と関わり続けるならばいずれ、我等と再び邂逅する機会も訪れるだろう。その時は奴らの処遇を巡って我等と敵対するか、共闘するかはわからないが……どちらにしても其方の活躍を楽しみにしているぞ、裏解決屋。」

「全くただでさえあれ程多くの女性達を侍らせているのに、未だに増やし続けるとか、本当にとうなっているのですか、シュバルツァーの女性との縁は。この私の直弟子であるエリスを溺愛している癖に……ブツブツ………――――――とにかく、ギエン・ルウはマスターの慈悲深さに感謝してこれ以上調子に乗らない事ですね!それと今回の件、当然私の”直弟子”にも伝えますから、アークライドは今から覚悟しておくことですわね!」

デュバリィ達に指示をしたリアンヌはその場から転位で去り、エンネアは恭しく礼をし、アイネスはヴ
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