第32話
[2/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
させたことで”現代のゼムリアの大英雄”と名高いエレボニアの英雄でもあるメンフィル帝国のかの若き英雄にしてエレボニア総督――――――”灰の剣聖”リィン・シュバルツァー将軍閣下とアシェンお嬢様の結婚です。」
「ええっ!?ア、アシェンさんのお相手があのシュバルツァー総督ですか……!?」
「ハアアア〜〜〜ッ!?」
「んなあぁっ!?」
「ハーケン会戦時我らとマスターはそれぞれの役割を全うする為に別の戦場であった為、我等はその話は初耳ではあるが………」
「紅き翼を阻む側でそんな話があったという事はマスターも当然ご存じなのでしょうね。」
チョウが口にした驚愕の話を聞いたアニエスは驚きの表情を浮かべて声を上げ、アーロンは困惑の表情で声を上げ、デュバリィは信じられない表情で声を上げ、目を丸くして呟いたアイネスに続くようにエンネアは苦笑しながらリアンヌを見つめた。
「フフ、この場にいないながらも緊迫した雰囲気を一気に台無しにするなんてリィン君の女性運はもはや神がかってきているねぇ。」
「ふふっ、そうですね。女性との縁の多さに関してはひょっとしたらヴァイスさんもそうですが、主も超えちゃっているかもしれませんね。」
「ったく、3年前の時点でも普通に考えたらありえないくらい侍らせている癖に”この3年で更に4人も増やして”、更にまた新たに増える候補が現れるとか、マジで後何人増やせば気が済むんだよ、あのリア充シスコンハーレム剣士は……!」
「今回の件に関してはリィンさんの”いつものあの性格”によるものでなく、外部からの政略結婚の提案ですから、アシェン嬢の件に限ってはリィンさんには何の非もないと思われるのですが……」
口元に笑みを浮かべて呟いたアンゼリカの言葉にリタは苦笑しながら同意し、疲れた表情で呟いた後悔しそうな表情で声を上げたクロウにクレアが困った表情で指摘し
「しかしルウ家の令嬢である彼女がシュバルツァー総督のお相手になる事のどこが”戒めの代案”になるのでしょう?」
「そりゃ、ルウ家の令嬢が”灰の剣聖”と結婚した所でルウ家自体はともかく、ルウ家の令嬢自身にとってはメリットがあるかどうかわからないかだろう。」
戸惑いの表情で呟いたタリオンの疑問にマーティンが疲れた表情で指摘した。
「待ってくれ、チョウ。アークライド君の言う通り父上を助ける代わりの”代案”としてアシェンをメンフィル帝国の有力者に嫁がせるその考えは理解できる。だが、何故よりにもよってその人物が”灰の剣聖”なんだ……?”灰の剣聖”には”既に17人もの婚約者が存在している”のはチョウも知っているはずだ……!」
「じゅ、”17人の婚約者”って………!その話は本当なんですか……!?」
「ええ………ヨルムンガンド戦役終結
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ