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異界って本当に怖いのか?
レストランの中での世間話

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カラカラとベルの音を鳴らしながらレストランの扉が開いた。
そこから一つ目の顔だけが異様に黒い女性がレストランに入ってきた。その姿を見てレジ係の三本腕のオートマータは「いらっしゃいませ」と言った。それを聞いた一つ目の女性は軽く会釈し、そのままベージュの髪を持つ女性客のいる席へ行き目の前の席へ座った。
その女性客の手は異様に長くて黒く左腕には足と同じ位の大きさの釘が7本突き刺さっておりそこから血が流れていた。その釘の女は新聞を読んでいたが前に一つ目の女性が座った事に気が付いておりそのままの新聞を読みながら一つ目の女性に言った。
「半缶貴方は遅すぎる。もうホールケーキ十個は食べました」そう言った釘の女の顔はよく見るとダークマター並みに黒く一つの大きく真っ白な歯のない笑みを浮かべた口があった。目は無いがどう周りを見ているのだろうか。
まあそんな事はともかく半缶と呼ばれた一つ目の女性はそれに言い返す様に言った。
「いや聞け常に満面の笑みでキモくて不気味なルイ 私も早く来たかったがあのバイセクシャルクソセーラー服ババアから逃げるのに忙しかったんだよ」
それを聞いたルイと呼ばれた釘の女は少し戸惑ってから言った。
「…嗚呼バイセクシャルクソセーラー服ババアというのは五番の布子さんのことですね 少し理解出来ませんでした。後キモいって言わないで下さい」そう言ったのを聞くと半缶は言った。
「まあ伝わらないとしてもそういうあだ名はつけたほうが良いだろ?そもそも無限大の時を生きてきたというのにあだ名でなく本名で呼び合うほうがおかしいと思わないか?」
「いや意味がわからないです 名前は親が子に対しどの様に生きてほしいかを文字に起こしたものです そんな親からの贈り物を汚すのは理解できません。後私達が生きている時間は他の世界で言うと1037不可説不可説転世紀程度です。」
それを聞いて半缶は「全人種と性別を差別してるお前が言うな」と言った。
ルイは新聞を折り畳み反論した。
「まあいいじゃないですか私が差別してるのは所詮別世界…主に侵略対象の世界の人間だけですから。まずよく考えて下さいついこないだまでまで怯えていた悪魔達を今では女体化とか言って女にしたりして興奮しているような奴ですよ?流石に私でもキモいと思いますよ。」
半缶を溜め息を吐きルイに聞こえない程度の大きさの声で「駄目だコイツ」と言った。
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