第六話 獣の力その七
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「人間あれこれこだわっても疲れるし」
「それよりもリラックスすることもね」
「その通りだ」
マスターゴリもいた。
「私達にしても特にこだわっていることはないつもりだ」
「そうよね。それにしても」
「どうしたんだい?」
マスターピョンがマスターミシェルに問う。
「何か思うところがあるのかい?」
「いえ、こうして私達が全員揃うのもね」
彼女が今言うのはこのことだった。
「久し振りだって思って」
「それは当然じゃ。事態があまり笑っていられないからのう」
マスターシャーフーはそれは認識していた。
「あれだけの敵が一度に出て来てはじゃ」
「それはな。ロンも復活している」
マスターリーがロンについて言及した。
「あの男があれだけで終わらせるとは思えない」
「その通りじゃ。聖杯か」
「マスターシャーフー知っているのですか?」
レツがそれに問うた。
「その詳しい力も」
「知っているかも知れんがどんな傷も癒すことができる」
そうだというのだ。
「そしてこの世を支配する力も持っておるのじゃ」
「それは聞いたけれどあの連中世界征服とかそういう連中あまりいないけれどな」
番が首を傾げさせて言う。
「いることはいるけれどあまり積極的でもないしな」
「目的がはっきりしない奴は多いみたいだね」
マスターチェンもその辺りはわかっていた。
「ただ宝物だから欲しい顔触れも多いし」
「ダークシャドウだったよね」
マスターキンポーも言う。
「あのやたら間の抜けた忍者がいるところ」
「シズカちゃんはああいう娘だからね」
蒼太も何気に酷いことを口にしている。
「気にしなくていいですよ」
「ガイアークだったかしら」
マスターミシェルは彼等について言及した。
「あの四人にしても」
「そうだな。野心とかそういったものは見られない」
マスターゴリは冷静に見ていた。
「何処かに国を創ることは考えているにしても」
「ではどうなのかな」
マスターピョンも言う。
「話し合いはできるだろうか」
「向こうがそこまで考えられるかしら」
ランはその可能性から考えていた。
「何も考えていない顔触ればかりみたいだけれど」
「絶望的なものがありますね」
アスカも蒼太に匹敵するだけ酷いことを言っている。
「話し合いは向こうが理解してくれないとできませんから」
「あの連中な。とにかく何も考えねえ顔触れしかいないんだよな」
草太郎はオルグの二人を想定していた。
「果たして聖杯も何の為に使うか」
「あのサキュバス達はただの破壊活動しか考えていないのかもな」
宝児はそう見ていた。
「だがあの連中の中にいてもまんざらではないようだな」
「それにリーダーのロンですよね」
鉄幹はそのロンについ
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