第六十七話 竜殺しの英雄その四
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「今は違いますが」
「そうした方でか」
「その恐れ、恐怖もです」
「感じられてやな」
「克服された」
「真の勇者か」
「敵に背を向けられない」
そうしたというのだ。
「真の勇者です、ですが戦場を離れますと」
「ちゃうか」
「気さくで明朗闊達な」
そうしたというのだ。
「お優しい方です」
「そうした方か」
「はい、ただ人があの方の様な食生活をされますと」
「危ないな」
「かなり」
「痛風になるわ」
メルヴィルは曇った顔で答えた。
「ほんまな」
「そうですね」
「あれはかなり痛いらしいな」
「それな」
施も言って来た。
「何でも万力で足の親指の付け根が締め付けられるみたいな」
「激痛だとです」
ブラックドラゴンも答えた。
「我が叔父が言っています」
「ドラゴンも痛風になるのか」
「なります、それこそビールを毎日しこたま飲み」
まずはこちらのことから話した。
「ソーセージ、ベーコンにジャガイモにバターを乗せて」
「たらふく食うんやな」
「そこにケーキもとなれば」
「朝食欲がないとビールに生卵やな」
「その食生活となりますと」
「ドラゴン出も痛風になるか」
「左様です」
まさにというのだ。
「叔父もジークフリート様と同じくです」
「そうした食生活でか」
「痛風になりまして」
「それで自分にも言ってるか」
「注意しろと」
その様にというのだ。
「私にも言っています」
「そうなんやな」
「まず足の親指の付け根がその様に痛くなり」
立っていられなくなる程の激痛だという。
「そよ風が当たったり肩と肩が触れ合っても」
「ドラゴンでも痛いんやな」
羅が言ってきた。
「痛風は」
「そう言っています、あと叔父は日本食では」
こちらの料理ではというのだ。
「ホルモンが好きで」
「ホルモンは韓国料理ちゃうんか」
「叔父はそう言っています」
「そうなんか」
「はい、そして」
そのうえでというのだ。
「そちらも悪いので」
「痛風にはな」
「今は節制しています」
「痛風にならんもん食べてるか」
「そうしています」
「成程な」
「ですがジークフリート様は神霊であられるので」
だからだというのだ。
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