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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第200話:疑惑の少女
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突如、傍にいたアルカノイズが切り裂かれて赤い塵となって消えた。その事に目を見開いた少女は、息を飲みながら倒れた筈の調に目を向ける。
「まさかッ!?」
そこでは、巨大な丸鋸が回転して少女の腰とコードで繋がった爪を押し返している光景があった。
「私を変えてくれた人達がいる……、強くしてくれた人達がいる……簡単には負けられないッ!」
調は少女を引き離すと、ツインテールのギアから小さな丸鋸を飛ばして攻撃。少女はそれを爪で防ぎ、動きを止めた彼女に調は足のローラーを回転させて一気に接近した。
対する少女も、腰から伸びるコードの先の爪を自在に操り、狭い艦内を飛び回って調の攻撃に対抗した。調もヨーヨーを使って少女を切り刻もうとするが、機動力ではあちらの方に僅かながら分があるのか調の攻撃が当たらない。
ならばと調は攻撃方法を変え、ヨーヨーを繋ぐ光の糸により少女の動きを封じる手段に出た。狭い通路の中を縦横無尽に走るピンクに光る糸が、蜘蛛の巣の様に張り巡らされ少女の動きを妨害する。
[β式 獄糸乱舞]
調の活躍により少女が動きを封じられた瞬間、今度は切歌が両手に持てるサイズの小さな鎌2本を振るってアルカノイズを切り裂き合流してきた。
「ダウンサイズしてしまえば、狭くたって問題は無いのデスッ!」
切歌がアルカノイズの群れをやり過ごしている間に、少女は調による糸の囲みを何とか抜け出し逃亡を図った。だが少女は切歌と調の2人により前後から挟まれ、逃げ場を失ってしまった。
「調ッ!」
追い詰めた少女を前に、切歌が調の名を呼ぶ。それだけで互いにすべきことを理解した調は、二つのヨーヨーを合体させると円盤が二つ重なった独楽の様な刃を少女に向け投擲した。チェーンソーが回転する様な音を立て、通路の内部を削りながら少女に迫る重なったヨーヨー。
だが少女はそれを巨大な爪で受け流してしまった。
「そんな大雑把な攻撃が、当たる訳が――」
いともあっさりと調の攻撃をやり過ごしてしまった少女だが、2人もそれは織り込み済みだった。
少女の背後では、切歌が次の攻撃に向けた準備を整えていた。鎌の付いていない柄をフルスイングすると、小気味いい音を立ててヨーヨーと柄が合体。切歌の手には、2枚の丸鋸を付けた物騒な武器が握られる事となった。
「デェスッ!」
「嘘でありますッ!?」
まさかの展開に焦る少女。これは不味いと逃げる姿勢を見せる少女だったが、そうはさせじと調が無数の小さな丸鋸を飛ばして少女をその場に釘付けにしつつ切歌の柄と合体した丸鋸に繋がる糸を引いた。すると切歌の手に持つ柄の先端には、シュルシャガナとイガリマ、二つのアームドギアの特徴を併せ持った刃が展開される。回転鋸と鎌の刃を合わせたその見
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