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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第200話:疑惑の少女
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しそれはベルゼバブの体ではなく、攻撃を放ったガルド自身の体を穿った。
「ぐぁっ!? な、何ッ!?」
またしても、魔法を使った形跡がないにもかかわらずコネクトと同様の魔法で自身の攻撃が無力化どころか返された。コネクトの魔法にはこういう使い方もあると言う事を、彼自身理解していたので警戒はしていた筈。さっきは魔法を使う瞬間を見逃したのだと思っていたが、どうやらそれは間違いであった事を彼は漸く理解した。
「それが……お前の固有の魔法か。トオルと同じように……」
「分かった所で何が出来る? それこそ未来でも予知できなければ、何処に空間が繋げられるかなど予想も出来ないだろうッ!」
ベルゼバブがその場で刺突を行うと、奴の眼前の空間に穴が空く。そこに奴が刃を捩じ込めば、ガルドの眼前に開いた穴から奴の刃が飛び出し彼の体を穿とうとした。今度は来ることが予想出来た為、彼もギリギリのところで回避する。
「くッ!」
危うい所を逃れる事に成功したガルドではあったが、ベルゼバブの攻撃は尚も続き何処から来るかも分からない攻撃に晒され続ける。死角を狙って放たれた攻撃が、彼の纏う鎧を傷付けその姿は見る見るうちにボロボロになっていった。
「ぐぅっ!? くっ、くそ……」
「ふふふ……さて、そろそろ仕上げのトッピングと行きますか」
ベルゼバブは敢えてもったいぶる様に剣の切っ先でガルドの顎を持ち上げた。度重なる攻撃でダメージを蓄積され体力を奪われた彼に、それに抗うだけの力はない。
「死と言うスパイスで、あなたの敗北、私の勝利と言う名の料理を完成させましょう……!」
動けないガルドの首を一撃で刺し貫くべく、ベルゼバブが剣を引き刺突を放った。
その瞬間、ガルドが動いた。
「そこだッ!」
〈コネクト、プリーズ〉
刺突が放たれた瞬間ガルドはコネクトの魔法を使用し、自身の眼前に魔法陣を作り出した。ベルゼバブの放た刺突はその魔法陣の中へと消えていき、直後奴は背後からの刺突にもんどりうって倒れた。
「ぐぉぁっ!? な、何ッ!?」
「はぁ、はぁ……どうだ? 自分が今までやってきた事をやり返される気持ちはッ!」
意識外からの一撃に、ベルゼバブは完全に態勢を崩された。ガルドはこの好機を逃す事無く、残された力を振り絞って立ち上がると怒涛の連続攻撃で今度はベルゼバブを追い詰めていく。
「オォォォッ!」
「ぐっ!? この、がぁっ!? くそ、調子にッ! ぐぁっ!?」
火事場の馬鹿力よろしく全力で槍を振り回すガルドの攻撃に、ベルゼバブも防戦一方となる。時折空間を繋げて彼の攻撃を空振りさせようとするが、武器があらぬ場所へと繋げられると彼はその勢いを逆に利用して回し蹴りなどを放ち兎に角攻撃を途切れさせる事無
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