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夢幻水滸伝
第三百四十七話 オクラホマの攻防その八

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「そのうえでな」
「次の戦でどないするかですか」
「オコラホマシチーでの戦や」 
「次はそちらになりますか」
「そや、あの街はほんまオクラホマ州の中心地やからな」
 だからだというのだ。
「あの街を攻略出来たらな」
「この州での戦は決まった様なものです」
「そうなるさかいな」 
「今はですね」
「迂闊に追撃を仕掛けてな」
 そうしてというのだ。
「火傷をせんことや」
「そうすることですね」
「そや、ほなな」
「はい、追撃を仕掛けましても」
 オニールも確かにという顔になって頷いて応えた。
「攻めずにいましょう」
「ほなな」
「オクラホマシチーに向かいましょう」
 こう話してだった。
 二人は撤退するガーランドに対して迂闊に攻めさせず彼が率いる軍勢を彼等から見て順調に撤退させた。
 そのうえでだった、スタインベックは話した。
「ほなオクラホマシチーに向けて進軍やが」
「それでもですね」
「あの街までの補給路はな」
 これはとオニールに話した。
「確かにや」
「整えますね」
「そしてな」
「攻めますね」
「そうするで、車に馬にな」 
 将兵や物資の移動、輸送手段も話した。
「鉄道をや」
「用いるので」
「その路はな」
「確かに持ちますね」
「そうして攻めるで」
 オクラホマシチーをというのだ。
「ええな」
「それでは」
「戦は長期戦になるかも知れへん」
 スタインベックはその可能性も頭に入れていた、出来れば短期といきたいがそちらも覚悟しているのだ。
「その時はな」
「補給が大事ですね」
「そやからな」
「ここはですね」
「補給路も整えるで、また攻め落としてもな」
 そのオクラホマシチーをというのだ。
「州都で州の中心にあってな」
「交通の要衝です」
「州の産業や商業の中心地であってな」
 それと共にというのだ。
「そうした街やさかい」
「攻略した後は拠点にする」
「そや」
 まさにというのだ。
「そこから州の各地に進出するんや」
「ただ攻略するだけやないですね」
「むしろその後が重要やな」
「州全体の攻略拠点とするので」
「そして戦が終わったら」
 スタインベックはオニールにそれからのことも話した。
「次はな」
「政ですね」
「それにな」 
 そちらにというのだ。
「州都として活躍してもらうさかい」
「必要な街ですね」
「わい等にとってな」
「そういうことですね」
「ほなな」
「これよりですね」
「オクラホマシチーに向かって」
 そうしてというのだ。
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