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オズのエマおばさん
第四幕その一

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                第四幕  山の麓の街
 ヘリコプターは山の麓の街の近くまで来ました、それで街を眼下に見てです。ドロシーは言いました。
「着いたわよ」
「来ましたね」
 カルロスが応えました。
「遂にですね」
「ええ、街に着いたからね」
「だからですね」
「まずは着地してね」
 そうしてというのです。
「降りましょう」
「わかりました、ただヘリコプターはどうなるんですか?」
 カルロスはドロシーにこのことを尋ねました。
「それで」
「カドリングの都に戻るのよ」
「そうなるんですか」
「ええ、そしてまた何かあればね」
 その時はというのです。
「ヘリコプターが来てくれるわ」
「そうなりますか」
「だからね」
 それでというのです。
「安心してね」
「わかりました」
 カルロスも頷いて答えました。
「それなら」
「ええ、あとね」
「あと?」
「本当に着いたらお昼だから」
 その時間になるからだというのです。
「さっきもお話したけれど」
「街に入るとですね」
「まずはね」
「お昼ご飯ですね」
「食べることを第一の目的で来たし」
 山の麓の街にというのです。
「おばさんとおじさんに楽しんでもらう為に」
「だからですね」
「まずはね」
「お昼ご飯ですね」
「それにしましょう」
「うんうん、そうあるべきだよ」
 腹ペコタイガーはドロシーの今の言葉にまさにと頷きました。
「本当にね」
「貴方はもうお腹ペコペコでしょ」
「お腹が空いて仕方ないよ」 
 そうなっているというのです。
「だからね」
「まずは食べたいわね」
「美味しいものをたらふくね」
「そう言うと思っていたわ」
「それじゃあだね」
「まずはお昼ご飯よ」
「さて、何を食べるのかな」
 臆病ライオンも楽しそうです。
「期待しているよ」
「オズの国の期待は応えられるものね」
「必ずね」
「だからその期待はね」
「食べるその時まで持っていていいね」
「そうよ、私だって期待しているしね」
 ドロシー自身もというのです。
「だからね」
「まずはだね」
「街に行きましょう」
「それじゃあね」 
 こうしたお話をする中で、です。
 ヘリコプターは街、西欧風で白い壁と赤い屋根の多くの建物が見えていて城壁に囲まれた街の正門の前に着地してでした。
 皆は降りました、ここでパイロットのお姉さんはドロシーに言いました。
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