暁 〜小説投稿サイト〜
スーパー戦隊超決戦
第十三話 沖縄へその十六

[8]前話 [2]次話
「かえって嫌に思う人もいるかも知れないですね」
「何でだ」
「いや、言われたくないことを言われて」
「本当のことがか」
「はい、そうかも知れません」
「嘘が一番駄目だ」 
 桃井は揺るがぬ信念を以て言い切った。
「だからだ」
「そう言います?」
「誰にもな、ヤツデさんはいい店長さんでだ」  
 そうしてというのだ。
「人間としてもいい人だ、だが」
「恋愛感情はですか」
「ない」  
 またこう言った。
「タイプでもない、お婆さんだしな」
「また正直に言いますね」
「言うなら友達同士だ」
 そうした間柄だというのだ。
「それで絆がある」
「そうですか」
「俺とヤツデさんはな」
「ありのまま言ったわね」
 鬼はここまで聞いて呆れた顔で言った。
「あんた本当に嘘吐かないわね」
「それが俺だ」
「それじゃあ相変わらず困ったこともあるでしょ」
「何がだ」
「だから嘘吐けないからね」
「俺は嘘を吐くと死ぬからな」  
 この体質も変わらなかった。
「だからな」
「逆にいつも正直でないとなのね」
「駄目だ、それであの人についても言う」
「正直に」
「俺達は友達同士だとな」
「そうした絆ね」
「その絆は大事にしていく、そして東京に戻れば」
 その時はというと。
「まずはマスターの喫茶店でお茶を飲んでな」
「そうしてからなのね」
「ヤツデさんのお店に行く」
 こう言うのだった、揺るがない信念さえ見せて。そうして今は沖縄にいてドクターマンを探すのだった。


第十三話   完


                    2024・3・8
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ