第十三話 沖縄へその十四
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「あの人の若い頃は」
「もうレジェンドだな」
ここまでだ、ゴールドツイカーは言った。
「あの人は」
「そうよね」
「俺もそう思うさ」
「ええ、本当にどれだけもてたか」
「想像もつかないな」
「兎に角滅茶苦茶もてて」
五色田はヤツデについてさらに話した。
「結婚した時皆がっかりしたそうだよ」
「いや、その頃のあの人に会ってみたいな」
ジュランはまさにと言った。
「是非な」
「そうだね、一体どれだけ凄いか」
ガオーンも言った。
「見てみたいよ」
「介人写真持ってる?」
マジーヌは五色田に尋ねた。
「ヤツデの若い頃の写真」
「それを見れば一目瞭然ですね」
ブルーンはマジーヌのその言葉に頷いた。
「ではちょっとお願いしますね」
「ああ、そう言われるとあるよ」
五色田も言われて応えた。
「俺持っているよ」
「それじゃあ見せてくれるか?」
「お願いするよ」
ゴールドツイカーとステイシーが言ってきたがゴールドツイカーが冷静であるのに対してステイシーは身を乗り出している。
「あるのなら是非」
「よかったらな」
「うん、これだよ」
五色田は自分のスマートフォンを出してだった。
そこに入れてあったヤツデの若い頃の写真、黒ビキニでビーチにいる姿を見せた。すると誰もが唸った。
その話を聞いてだ、桃井は朝の名護市を歩きながら言った。
「そうか」
「そうかってそれだけ?」
鬼頭は五色田から送られた自分のスマートフォンにあるヤツデのその画像を観ながら桃井に言った。
「いや、このスタイルね」
「凄いか」
「かなりでしょ」
こう言うのだった。
「あんたも見たでしょ」
「見た、しかしだ」
「そうかで終わり?」
「美人でスタイルがいいな」
桃井は一言で述べた。
「本当にな」
「あっさりしてるわね」
「そう思うだけだからな」
「そうかで終わりなのね」
「そうだ」
今度はこう言った。
「あの人と付き合ってる訳でもないしな」
「そう言われるとね」
鬼頭も否定しなかった。
「確かにね」
「そうだな」
「それでそれならね」
「これで終わりだな」
「感想もね」
「タロウは物事に淡泊だ」
猿原は桃井に顔を向けて言った、今は桃井を中心にしてドンブラザースの面々が横一列に歩いている。
「見ればな」
「そうなのか」
「うむ、前から思っていた」
こう桃井に言うのだった。
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