第十三話 沖縄へその十二
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「ここにいても」
「ああ、そう言われるとな」
ジュランも反論しなかった。
「別にな」
「そうでしょ、だからね」
それでというのだ。
「今夜はね」
「ここにいるんだな」
「私達はね」
「食べものも飲みものもあるしね」
カッターナーもいて言う。
「いいよね」
「シャワーも浴びたしね」
リッキーは夕食の缶詰を食べつつ話した、缶詰の種類は色々ある。
「跡は寝るだけだね」
「うん、じゃあ夜は皆で寝ようね」
ガオーンは気さくな調子で応えた。
「この船の中でね」
「そうしよう、しかし」
五色田はガオーンに応え缶詰のコンビーフを食べつつ言った。
「ドクターマンはいなかったね」
「うん、ここにもね」
ガオーンもこのことには残念そうに応えた。
「いなかったね」
「そうだったね」
「沖縄にいるといっても」
「この辺りにはいなかったよ」
「本当に残念だよ」
「海底の方にもね」
「アジトでもあるかって思ったけれど」
それでもというのだ。
「なかったね」
「そういったものもね」
「明日は他のところに行きましょう」
マジーヌはそれならと話した。
「そうしましょう」
「そうだね」
五色田はマジーヌのその言葉に頷いた。
「それならそれでね」
「別の場所を探せばいいのよ」
「諦めないでね」
「諦めたら終わりよ」
それでとだ、マジーヌは五色田に話した。
「もうね」
「その通りだね」
「だからね」
「諦めないで」
「別の場所に行って」
「そこで探そう」
そうしようというのだ。
「ここはね」
「それならね」
「色々調べましたが」
ブルーンは真面目な顔で言った。
「やはりドクターマンがいるとしますと」
「沖縄だね」
「はい、この県です」
まさにというのだ。
「他の都道府県にはいなかったので」
「それじゃあね」
「風切さんが感じられた通りです」
「ドクターマンはここにいるね」
「そうです、既にロボットも使ってです」
「空を飛んでね」
「山も探しました」
日本の面積の七割を占めるそちらもというのだ。
「そうしましたが」
「どの都道府県の山にもいなかったし」
「市町村もそうしました」
「俺達自身がね」
「そうでした、ですが」
それでもというのだ。
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