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俺様勇者と武闘家日記
第3部
サマンオサ
幼なじみとの再会
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私たち、サイモンさんに聞きたいことがあるの」
 だが、私の問いにルークは首を横に振る。
「残念だけど、僕は何も知らないんだ。父さんはほとんど家にいなかったし、僕がカザーブに行っている間に父さんは捕まってしまったし……。そのあと何度も母さんに父さんの行方を聞いてみたけど、ここからずっと遠いところにあるってことしか教えてくれなかったよ。もしかしたら母さんも詳しく知らされてないのかもしれない」
「そうなんだ……」
 もしかしたらとは思ったが、やっぱり他を当たるしかなさそうだ。
「仕方ない。ならやっぱり一度城に行って話を聞くしかなさそうだな」
 やれやれ、と言うようにため息を吐くユウリを不思議そうに眺めているのはルークだ。
「あのさ、どうしてそんなに父さんに会いたいわけ? 魔王がどうとか言ってたけど、それと君たちと何の関係があるの?」
 ルークが疑問に思うのも当然だ。彼にはまだこちらの事情を一切話していない。けどどこから話せばいいんだろう。
「ええと、話せば長くなるんだけど……」
「何も知らないなら関係ないだろ。それより早く城に向かうぞ」
 ぐいと私の腕を掴みながら、ユウリは強引に玄関へ向かおうとする。その表情は依然険しいままだ。
「ま、待ってくれ、ミオ!! もし会えるなら、もう一度会いたい!! また来てくれないか?」
「え?」
 引き止めるルークの声に、つい私は振り向く。数年ぶりの再会で、私もルークに話したいことはたくさんある。だけど――。
「ごめんルーク。私たち、急いでるんだ」
 今は一刻も早く祠の牢獄の場所を突き止めなければならない。突き放すようにそう言うと、私は後ろ髪を引かれる思いでルークに背を向けた。
「ミオ……」
 ルークは今、どんな顔をしているのだろう。
 ふと彼が突然いなくなってしまったあの頃の思い出が頭をよぎり、私はかき消すように頭を振った。
「待ってよミオちん!! 別に皆でお城に行かなくてもいいんじゃない?」
「え?」
 シーラの一声に、私は思わず彼女の方を振り返った。
「お城には、あたしたち三人で行くから、ミオちんはここにいなよ。せっかく久しぶりに会った友達なんだもん、すぐにさよならするなんて寂しすぎるよ」
「そーだぜ。何よりお前が一番ここに残りたそうな顔してるぞ」
 ナギに指摘され、私はかっと顔が赤くなる。
「そ、そんなに顔に出てた? 私」
「そう言うってことは、図星なんだな」
 にやりと口の端を広げるナギに、私はしまったと口を押さえる。
「つーことだからユウリ、ミオはここに残してこうぜ。まさかそこまで薄情な奴じゃねえよな?」
「……」
 眉間に皺を寄せながら、真一文字に口を結ぶユウリ。普段喧嘩ばかりしているナギに諭され、彼のプライドが答えを邪魔しているようにも見えた。
「あっ、
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