第4話:スケルトンのマヌケな罠
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浴びてもがき苦しんだ。
「ぐがあぁーーーーー!」
そして、光の柱と共にリーダー格は消え、それを契機にスケルトン達は全て砕け散り、ジャンボモスキートは逃走した。
だが、グートミューティヒは頭を抱えた。
「さて……親玉は倒したが……」
そう、先程倒したリーダー格が配置した強大なモンスターをどうするのかである。
「さて……どうやって説明したら良いものか……」
なかなか良いアイデアが浮かばぬままゆっくりと出入口に向かって歩いていると、例の商人が雇ったと思われる傭兵団(の第2弾)と合流した。
「誰だ!?って、娘!?何でこんな所に?」
グートミューティヒは何も考えずに答えてしまう。
「何って、この鉱山が大量のスケルトンに占拠されたって聞いたから……」
団長は呆れた。
「で、それをどうにかする為にここまで来たと?見た目に反する無謀者だな」
そうこうしている内に、傭兵達が線路を頼りに進路を決めようとするが、グートミューティヒが慌てた。
「あー!そっちは駄目!罠が在るから!」
「罠だと!」
グートミューティヒの主張を聴いた団長は、線路が有る坑道をゆっくりと少しだけ歩き、石を前方に投げた。
すると、その石は途中で消えた。
「転送魔法!?」
「危なかったね君達……あのまま進んでいたら、何と戦わされていたか……」
傭兵達は漸くグートミューティヒの言い分に納得した。
「じゃ、この矢印も罠かい?」
部下の予想を聴いた団長は、再び石を投げ、その石はまたしても途中で消えた。
「……さっき視た穴も……と言う事か?」
すると傭兵達は、正解の道から出て来たグートミューティヒを不思議がる。
「ではお嬢さん、正解の道から出たお前は何者だよ!?」
それに対し、グートミューティヒはあっけらかんと答える。
「御節介でお人好しな、プリーストです」
で、団長と共にスケルトン達から奪還した鉱山に仕掛けられている罠について例の商人に説明するグートミューティヒ。
「それで別の傭兵団が何時まで経っても戻ってこないと言う訳か……で、その罠を仕掛けたスケルトンは?」
「それは僕は倒しました。あれは恐らく、元ダークメイジのリッチだったと思います」
「リッチだと!?あの裏切り者の!」
商人が驚く中、グートミューティヒは最も重要な事を告げる。
「それより、例のリッチを倒してもなお効果を発揮している罠を何とかしないと、このまま廃坑になります」
グートミューティヒの忠告を素直に聞いた商人は、複数のウォーロックやビショップが鉱山の修復に従事した事で、宝石採掘は無事に再開されたと言う。
その数週間後、例の商人が新たな経験値稼ぎの場を求めてやって来た勇者マドノと口論になったが、それはまた別の話である。
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