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ポケットモンスター対RPG
第4話:スケルトンのマヌケな罠
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洞窟である。
「大穴狙いでこっちと言うのもあるがぁー……」
とは言え、ここで無駄に迷っても時間の無駄でしかない。しかし、やはり気になるのは先程の落とし穴。それがまた仕掛けられてる可能性は否定出来ない。
と、その時、フカマルが何かを発見してそれを指差した。
「どうしたフカマル?」
それは、順序良く一列に並んだ小さな穴だった。
「この穴、何の意味が……待てよ!」
何かを感じたグートミューティヒは、再度線路が有る坑道を再確認して何かを確信した。
「この穴……そう言う事か!?」
グートミューティヒは意を決してフカマルが発見した小さな穴を頼りに坑道の奥へと突き進んだ。
結果は、そこにいたのは数体のスケルトンだけで、グートミューティヒの姿を見たスケルトンが慌てて角笛を吹いた。
一見するとグートミューティヒ達が罠に嵌ったかに見えたが、グートミューティヒは確信していた。
「これは罠じゃない……僕達が罠に嵌らなかった時の為の見張りだ!」
そう。
フカマルが発見した小さな穴の正体は、撤去した線路の跡だったのだ。
「正解発表ご苦労さん」
で、角笛を吹いたスケルトン達は、フカマルの体当たりであっけなく粉々になった。
「さて……大群が来る前に出来るだけ前に進んでおきますか!」
因みに、勇者マドノの到着が遅れている事に痺れを切らした商人が雇った傭兵団が後で線路がある坑道を選択したが、
「何だ!?我々は坑道を走っていた筈だぞ!?」
気付けば山頂に出てしまった傭兵団は慌てて周囲を確認するが、どう言う訳かさっき通過した坑道へと続く穴が最初から無かったかの様に消えていた。
「坑道に戻れないだと!?そんな馬鹿な話―――」
すると、
「待て!……何か聞こえないか?……」
それは、何者かが羽ばたく音だった。
「何か来る……我々はまさか!」
この時点で罠に嵌った事に気付いた傭兵団だったが、下山道が封じられて山頂から出られない。
そう。
罠に嵌った傭兵団が生き残る術はただ1つ……
羽ばたきながら近づく何者かを倒すだけだった。

こうして、しょうもない2つの罠を突破して坑道の最深部に到着したグートミューティヒ達の前に立ち塞がるのは、大量のスケルトン達とそれを操ってると思われるローブ姿のスケルトンだった。
「無傷だと?道中、かなり強力なモンスターが居た筈だ!」
驚きを隠せないリーダー格に対し、グートミューティヒは呆れながら言い放った。
「いや、そいつらはしょうもない罠に引っ掛かってどっか行っちゃったよ?」
「くっ!やはりあの音色は見張りのスケルトンに持たせた角笛であったか」
(となると……あの矢印も罠か……改めてフカマルに感謝だな)
「で、この後はどうするんだい?」
グートミューティヒの言葉を合図にスケルトン達が次々とグートミューテ
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