第4話:スケルトンのマヌケな罠
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なかなか到着しない勇者マドノに苛立つ商人の後を追い、宝石採掘を目的とした鉱山が大量のスケルトンに制圧・占拠されている事を知ったグートミューティヒ。
「ここか……」
かなりの宝石が採掘出来るからなのか、グートミューティヒは入口の広さに呆れ驚いた。
「……こんだけ掘って良く崩れなかったな?」
狭い坑道を予想していたグートミューティヒは、余程油断しなきゃ挟み撃ちは無いだろうと考えていたが、その考えを直ぐに改めて所有ポケモンと次々とモンスターボールから解き放つ。
(こんな所で挟み撃ちを喰らったら間違いなく逃げられないからね)
フカマルとピカチュウが前。
グートミューティヒとズバットが真ん中。
ポワルンとブビィが後ろを担当する。
(これで……大丈夫だよ……な?)
グートミューティヒの不安は尽きないが、それでも、魔王軍に苦しめられている人々を助ける為だと奮起して坑道へと進んで行く。
で、
「トロッコ?」
あからさまに置いてあるトロッコ。
これ、本来なら採掘した宝石を入口近くまで運ぶ為の物だろうが、魔王軍に占領された坑道で目の前のトロッコを信用して良いのか?
取り敢えず、グートミューティヒはそのトロッコを押してみた。
すると、トロッコはスーッと進んで……直ぐに穴に落ちた。
(やっぱりね!?)
そして、穴に落ちたトロッコを嘲笑う様に前から複数のスケルトンが現れた。
「……判り易い罠だなぁ」
その証拠に、スケルトン達は嘲笑う様に穴の中を確認していた。
「ピカチュウ、でんきショックだ」
愚かな敵が罠に嵌って穴に落ちたと勘違いしているスケルトン達は、目の前と言う彼らにとっては予想外の方向からの攻撃に対応出来ずにピカチュウの電撃を受けて何体か砕け散った。
「こんな判り易い罠に嵌ると本気で思ったのかなぁ?それとも、本当に引っ掛かった奴がいたのか?」
このグートミューティヒの予想は、後者の方が正しいらしく、後手に回ったスケルトン達は慌てて突撃して自分達が開けた穴に落ちた。
「……馬鹿か?こいつら?」
で……判り易い罠を仕掛けたスケルトン達(グートミューティヒ談)を無傷で苦も無く全滅させたグートミューティヒは、恐る恐る穴をのぞき込むと、巨大なウミヘビが落ちて来たスケルトンを襲っていた。
「と言う罠ですか?」
で、グートミューティヒ達は穴の端を注意しながら通って坑道の奥へと進んだ。
次にグートミューティヒ達に立ち塞がったのは、分かれ道であった。
「……三択かぁー……どっちに行こうかなぁー……」
素直に行くならトロッコ用の線路を通って移動するのがセオリーだが、先程の落とし穴の件もあるので信用出来ない。
次に視たのはあからさまに張り付けてある看板。
「そのあからさまさがかえって怖いんだよねぇー」
残りの坑道は何も無いただの
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