第二章
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「あのCMの不思議な木だけれど」
「あの大きくて傘みたいな」
「あの木ってハワイにあるらしいわ」
「ハワイなの」
「何でもモンキーポッドっていって」
その木の種類のことも話した。
「中南米に生えていてね」
「ハワイにも生えてるのね」
「それでね」
「ああして生えているのね」
「そう書いてあったわ」
調べると、というのだ。
「ネットでね」
「そうだったのね」
「ハワイにあるなら」
それならとだ、恵子は姉に言った。
「一度行ってみたいわね」
「じゃあね」
姉は妹の話を聞いて笑顔で言った。
「アルバイト出来る様になったら」
「アルバイトでお金稼いで」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「ハワイに行ってよ」
「観に行ったらいいのね」
「そうしたらいいわ」
「じゃあアルバイド出来る様になったら」
「行きなさい、いいわね」
「そうするね」
この時はこれで終わった、だが。
暫くして姉が友人と一緒に自分でアルバイトをして貯めたお金で旅行に行くことになったがハワイの格安ツアーがありだ。
「ツアー一人空いたからね」
「私もなのね」
「パスポートの手続きして」
そうしてというのだ。
「行く?ハワイ」
「勿論よ」
妹は姉に笑顔で答えた、そしてだった。
そのツアーに参加してハワイに来た、ツアーでは主にビーチや他の観光を楽しんだが恵子は何といってもだった。
オアフ島にあるというその木だった、そしてその木を前にして満面の笑顔で言った。
「いや、本当にこの世にあるのね」
「私もはじめて観たわ」
一緒にいる姉もその木を観て彼女の隣から言った。
「本当にね」
「そうよね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「私むしろビーチでね」
ラフな青のデニムの半ズボンと白のティーシャツ姿で言うのだった。
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