第一章
[2]次話
知らない木
とあるテレビ番組の後の番組のスポンサーの企業グループのCMを観てだった、内田恵子まだ小学一年生の彼女は一緒にテレビを観ていた歳の離れた高校一年生の姉の恵美大きな優しい目と細く長い一直線の眉にピンクの唇と長くふわりとした黒髪に一六三位の背でスタイルのいい彼女に尋ねた。歳は離れているが顔立ちはそっくりである。
「この木何の木?」
「今CMの歌で言ってるわね」
姉は妹に紅茶を飲みつつ答えた。
「そうよね」
「うん、この木見たことないし」
今流れている歌にある通りにというのだ。
「不思議よね」
「物凄く枝が広いわよね」
「木自体も大きくてね」
「この木絶対に日本にないわね」
姉は言い切った。
「それはわかるわ」
「日本にないの」
「だって日本台風多いし地震も雷もあるから」
だからだというのだ。
「すぐに折れたり燃えたりするから」
「だからなのね」
「ないわよ」
そうだというのだ。
「日本にはね」
「じゃあ何処にあるの?」
「わからないわ、そこはあんたが大人になって」
そうしてというのだ。
「調べたらいいわ」
「私がなのね」
「そうよ、わからないことがあったら」
それならというのだ。
「自分で調べる」
「そうすることね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうしなさいね、お姉ちゃんやお父さんお母さんに聞いてもわからないなら」
「学校や塾の先生にも?」
「そしてお友達にもね」
誰に聞いてもというのだ。
「わからないならね」
「自分で調べるのね」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「わかればいいのよ」
「そうなのね」
「いや、しかし本当に不思議な木ね」
恵美はCMの木を今も観つつ言った。
「こんな木何処にあるのか」
「気になるわね」
「ええ、とても大きくて不思議な木よ」
平地のど真ん中にありかなり高い、そして葉が巨大な傘の様に拡がっているその木を観て言うのだった。
恵子はその木をいつもそのグループがスポンサーのCMで観ていた、そしてずっと興味を持っていてだった。
姉に言われた言葉も思い出して小学五年の時に自分で自宅のインターネットで調べてから大学生になっていた姉に話した。
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