第二章
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「評判は子供の頃よりもね」
「悪くなっているぞ」
「そうよね」
「どうしたものか」
「何か天罰があればいいけれどね」
「そうだな、わし等が言うか」
アチュマレは育ての親からだと話した。
「そうするか」
「どうしてもなら」
「ああ、そうするか」
夫婦でこんなことを話した、そして実際にチャンゴーがどんな状況なのか夫婦神は変装して人間ということにしてだった。
チャンゴーのところに来た、そうして彼を見ると。
これはという美女に誰彼なく声をかけて遊んでいた、雷神の務めを果たすか寝るか以外の時は常にそうだった。
それを見てだ、夫婦神は意を決した。
「これは怒らないとな」
「親としてね」
「あまりにも酷い」
「遊んでばかりじゃない」
「働いていることはまだいいが」
「生活がね」
これがというのだ。
「あまりにもだわ」
「では怒ろう」
「そうしましょう」
夫婦で話して彼のところに行ってだ。
正体を出して叱ろうとしたが。
変装している義母が義母と気付かずだ、チャンゴーは彼女に声をかけた。
「旦那さんいるのかい?けれどよかったら僕と遊ばない?」
「なっ・・・・・・」
雷神のこの言葉にだった。
夫婦神は呆れ返った、それでひそひそと話した。
「気付いていないのか」
「そうみたいね」
「それでも育ての親を刺そうとは」
「しかも相手の人がいても」
「これは駄目だな」
「懲らしめないとね」
こう話してだった。
夫婦でチャンゴーを罰することにした、それでイェマヤは自分が育ての親とは知らない息子に対して言った。
「私のお家は海の向こうだから」
「帰ろうか」
夫も演技に合わせた。
「そうしようか」
「そうね」
こう話してボートに乗り込んだ、そこでまた夫婦で話した。
「チャンゴーは泳げないし」
「ボートの漕ぎ方も知らないからな」
「ここまでは乗せてもらって来たらしいけれど」
「こうなるとどうか」
「無理してボートに乗っても」
「動けないな」
「それで波が来たらね」
「流されてな」
「溺れるわね」
「神は死なないからな」
「いい懲らしめになるわ」
夫婦で話して一緒に漕いで帰ろうとした、そこでだった。
チャンゴーは何とか女を追おうとしてボートに乗ったが。
彼はここで自分が泳げずボートも漕げないことを思い出した、そして愕然としているうちに瞬く間に海の中に流されて。
挙句波にボートが転覆してだった、泳げない彼は波に流されてるまま海の中で海水をしこたま飲んで鮫に噛まれたり流木にぶつかり散々な目に遭ってだった。
何とか岸辺に流れ着いた、そして上がるとだった。
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