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YOU ARE EVERYTHING
第一章

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               YOU ARE EVERYTHING  
 彼はいつも元気だ、兎に角明るい。
 暗くなっているところなんて見たことがない、それで職場の雰囲気を盛り上げてくれている。
 私も落ち込む時がある、けれど同期の彼が明るくそれもいつも全力で仕事をして声をかけてくれるのを受けて見ていると元気が出て頑張れる、それである日仕事の合間に彼に言った。
「いつも明るいから嬉しいわ」
「そうなんだ」
「ええ、私も皆もね」
「会社では意識してなんだよ」
 彼は私に言ってきた。
「明るくしているんだ」
「そうなの」
「仕事も雰囲気が大事だよね」
「正直赤鬼青鬼がいたら嫌ね」
「地獄のね、いつも明るく笑えるなら」
 そうした職場ならというのだ。
「クラスでも部活でもね」
「学校でも」
「中学校の時に先生に言われたんだ、笑えるなら」
 それならというのだ。
「こんないいことはない、全部がよくなるってね」
「そう言われて意識してなの」
「会社の中では明るく振舞ってるんだよ」
「いつもそうしてるのね」
「そうだよ、実はね」
 ここで彼は私にこうも言った。
「俺地は全く違うから」
「まさか暗いの」
「そうだよ、根暗で引っ込み試案でね」
「そうなのね」
「会社ではこうだけれど」
「意識していてね」
「会社を出ると全く違っていて」
 それでというのだ。
「いつも明るいんじゃなくて」
「いつも暗いのね」
「笑ってなくてね」
「想像出来ないわね」
「会社ではこうだからね、皆で飲む時も明るくしているけれどね」
「そうなるスイッチ入れてるの」
「そうなるね、まあそういうことだから」
 それでというのだ。
「会社や皆で飲む時や催しの時は明るいから」
「その時の貴女を見ればいいのね」
「プライベートは秘密ってことで」
 暗い時はというのだ、私に笑って話してくれた。
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