第5話:裏切り者対策が足りない……
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前回のあらすじ
兵力を温存しながら勝利して魅せると啖呵を切る事で部将に復権したオラウでしたが、相変わらずアニマの小動物に関する魔法を使った情報収集と敵砦が放った木こりの抹殺ばかりで一向に敵砦を攻めないオラウに副将兼お目付け役の『ドウカァー』はイライラ。
一方、エイジオブ帝国王室側近軍師で物語の黒幕の『イナオリ・ネッジー』はムソーウ王国軍の資源収集用砦破壊速度の速さに多少驚きつつも「想定内……だが問題は無い」と余裕を保っていたが、オラウの資源収集用砦破壊速度の遅さを知った途端に想定外だと言って急に慌てふためき始めた……
その後も他の部隊が敵砦を次々と攻略する中、オラウは慌てる事無くただひたすら敵砦が放った木こりを皆殺しにする事に没頭。ドウカァーは遂にオラウに指揮官の資格が無い事をオラウに告げ、それを王都に報告しようとします。
それに対し、オラウはドウカァーをどうにか説得しようとしますが、その時脳裏に浮かんだのは産まれたばかりの秀頼の顔。
その直後にオラウが口にした言葉が、
「君、家族いる?」
残された遺族の悲しみや怒りをドウカァーに伝えたオラウは、ドウカァーに自分の部隊に所属する兵士の家族を絶対に悲しませないと誓う事でドウカァーをどうにか説得し、王都への怠慢報告を取り下げさせます。
とは言え、本当は友軍の連勝報告の連続に焦るオラウ。だがそれは功を焦っているからではなく、自分達が敵の手の平で踊らされているのではないのかと言う不安と恐怖からくるものでした……
へべく
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