第5話:裏切り者対策が足りない……
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言ってやって、未だにムソーウ王国やマッホーウ法国が誇る一騎当千の将校による突撃一辺倒な考えにまだ囚われておる様じゃな……
「ヌードンはその心算でエイジオブ帝国に無謀な突撃を繰り返したが、それに付き合わされる一般兵は別じゃ。ムソーウ王国やマッホーウ法国が掲げる無謀な突撃について行けず、戦いに虚しさを感じたり死の危険を感じ始めた一般兵もいた筈じゃ」
「つまり、あの愚者は死にたくないからエイジオブ帝国に寝返ると言う誤りを犯したと言うのですか?」
やっとか……
ここまで言わんと気付かんか?
「つまりそう言う事だ。だから、カミカゼ兄上やヌードンが1週間で敵の砦を8ヵ所も落としたと聞いた時は焦ったよ。今回の様な裏切り行為が何時か起こってしまうのではないかと」
ドウカァーは再び黙った。
そりゃそうだ。
ムソーウ王国やマッホーウ法国が正しいと信じて行って来た戦法を、裏切りと言う最悪な形で完全否定されたのだからな。
「それと、今回の話はアニマに言わないでくれ。アニマには辛過ぎる現実だし、私はまだまだアニマを失いたくないからな」
「……解りました」
ドウカァーの力無い返答に、私は改めて戦争の非情さを知った気がした……
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