第5話:裏切り者対策が足りない……
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魔法に溺れ過ぎて反省の仕方を完全にド忘れしておるのじゃ!
だから、マッホーウ法国は何時まで経っても敗北者の逆が出来んのじゃ!
常敗無勝の愚者の証。
それは、何の反省もせずに同じ失敗を何度も繰り返す事じゃ!
で、アニマがやっと語ってくれたマッホーウ法国敗北の顛末は、ほとんど豊臣秀吉の予想通りじゃた……
最初の内は鎧袖一触の一騎当千に相応しい常勝無敗の快進撃を続けていたが、2週間ぐらいから将校の不可解な突然死や行方不明が相次ぎ、とうとう法王自ら出陣せねばならぬ程将校不足に陥り、兵力をほとんど失ってマッホーウ法国と同様の鎧袖一触な一騎当千を誇るムソーウ王国に頼る以外の勝算を完全に失った……
これ……
「もっと早くに言って!」
だが!豊臣秀吉のこの文句を聞いて、ドウカァーは何故か首を傾げおった!
「それを聴いてどうするのです?」
「アホかァーーーーー!」
自分達がそうならない様に対策を練る為だろうがぁー!
寧ろ、何も知らずに戦う方が恥じゃ!
と言うか、アニマがこんな大事な事をこの土壇場で言う理由に呆れたわ……
正に、ダメな大人に囲まれた子供の気の毒さの体現だな……
「ん?待てよ?」
「どうか致しましたか?」
「我々ムソーウ王国参戦前からあったカミカゼ兄上の裏切られての死の予兆、このムソーウ王国に逃げ込んだマッホーウ法国生き残りの中に気付いた者はおるか?アニマ以外で?」
……その後のアニマの説明を聴いた豊臣秀吉は、その小さな体がゆっくりと傾いていき、傾いていき……
その後の私の記憶が無かった……
一方、ムソーウ王国撃破の為のある作戦を実行するべくムソーウ王国領土内に造った資源強奪用砦に駐屯しているヨツメは焦っていた。
「何いぃーーーーー!?他の部隊は既にカミカゼ・ダ・ムソーウ討伐を完遂しただとおぉーーーーー!?」
カミカゼ・ダ・ムソーウと言えばムソーウ王国第一王子であると同時にムソーウ王国有数の強豪将校である。
それが、同僚がエイジオブ帝国から賜った作戦を使って殺し、カミカゼが指揮している部隊もエイジオブ帝国から賜った作戦によってほぼ解散状態である。
それだけではない、他の同僚達もムソーウ王国自慢の将校達をエイジオブ帝国から賜った作戦を使って死地に追いやっているのだ。
それに引き換え、肝心のヨツメ隊はオラウ隊をエイジオブ帝国から賜った作戦に誘き寄せるどころか……一戦も交えていないのだ……
それどころか、オラウ隊は他のムソーウ王国将校とは違って、ヨツメ隊の空腹を待っている様にしか視えないのだ。
「不味い不味い不味い!このままでは……」
とは言え、エイジオブ帝国から賜った作戦はムソーウ王国将校の様な無知蒙昧な特攻しかしてこないマヌケとの戦いを想定し
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