第5話:裏切り者対策が足りない……
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昨日はどうにか私達の部隊の無謀な突撃を阻止する事が出来たが……
他の部隊はたった1週間で敵の砦を8ヵ所も落とすとは、1日に幾つのペースで敵の砦を落としておるんじゃ……
部隊を複数に別けて1度に複数の砦を襲撃しておるのか?
……いや、それでは単純に砦を攻める兵力が減るし、部隊を多数の小隊に別ける程の兵力を与えられた様子は……ありえなくもないか。率いているのがムソーウ王国の第一王子とマッホーウ法国の第一王女だし、もしもの為にかなりの兵力を与えて万が一の……
いやいや!
祖国に関して言えば、身分や家柄が人事を左右するとは思えん!寧ろ、祖国の人事は戦闘力と無謀さに左右されている……
……あれ?
これだと、かえって1週間で敵の砦を8ヵ所も落としたに信憑性が失われるぞ?
突撃一辺倒な馬鹿に、自分の部隊を複数に別ける程の知恵が有るのか?豊臣秀吉的には有って欲しいとは思っておりますが。
まさかとは思うが、律義に全軍前進だけで敵の砦と戦っている?
まさか!
つまらない夢ですわ!子供っぽくって、豊臣秀吉ながら呆れてしまいますわ!
……あれ?
自分で言ってて……なんか物凄い不安を感じてるぞ!?
「でんれえぇーーーーーいぃーーーーー!」
何じゃ何じゃ!?
伝令兵のいきなりの涙声は!?
不安しか感じんぞ!
「どうした!何が遭った!?」
滝の様な涙を流しながらスライディング土下座する伝令兵を見れば、ドウカァーでなくとも、事情を問い詰めたくなるわな……
「カミカゼ・ダ・ムソーウ様ぁーーーーー!不可解な死を遂げられましたあぁーーーーー!」
え?……
死んだ?……
カミカゼって、祖国の第一王子だよ!跡取りだよ!
その人が死んじゃったら、祖国不味いでしょ!
と言うか、ドウカァーの奴、完全に黙っちゃったよ。
これこそが一騎当千の名将に指揮権を与える事のデメリット。
もしその一騎当千の名将が討死すれば、敵軍の士気が爆上がりし、自分達の士気が消滅するのは火を見るより明らか!
故に、一騎当千の名将の使いどころは意外と難しいのだが、祖国はそんな事も考えずに一騎当千の猛将を惜しげも無く突撃させたがる。
寧ろ、「階級が部将以上の将校全員が一騎当千の猛将であれ!」とか抜かす狂った一面があるからのう……
……にしてはどうも引っ掛かる……
何故『討死した』と言わずに『不可解な死』と言ったのだ。
と言うか、
「カミカゼ兄上は、いったいどの様に亡くなられたのです?」
豊臣秀吉の質問に対し、伝令兵は未だに滝の様な涙を流して涙声で告げる。
「解りません!」
え……
「解らない……とは?」
「エイジオブ帝国が勝手に設置した砦を23ヵ所も落とし、エ
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