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夢幻水滸伝
第三百四十六話 東西から南北へその十一

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「ニューメキシコ州もや」
「失いました」
「失ったものは実に大きいです」
「そう言うしかありません」
「そしてや」
 将兵達にさらに話した、ここでも塹壕を掘り鉄条網を設置し大砲やトーチカをもうけている。戦車や航空機も見える。
「今はここにおるが」
「最早テキサス州だけですね」
「我等の勢力圏は」
「そうなっていますね」
「そやからな」
 そうした状況になっているからだというのだ。
「ここはな」
「どの様にすべきか」
「それが問題ですね」
「今後どうしていくかが」
「左様ですね」
「そや」 
 まさにというのだ。
「今はな」
「ここを守りますね」
「ニューメキシコ州との境を」
「そうしますね」
「そうするわ、今度は破られへん」 
 敷いた防衛ラインをというのだ。
「そうするで」
「そうしましょう」
「負ける訳にはいきません」
「今度こそは」
「それでや」 
 そうであるからだというのだ。
「ここはな」
「列車砲も持ってきました」
「他の重砲も」
「対空砲も多いです」
「そうしましたので」
「守るで」
 絶対にというのだ。
「ええな」
「何があろうとも」
「ここを守り抜く」
「そうしますね」
「絶対にな」
 こう言ってだった。
 オコナーは守りを徹底的に固めさせた、そうして再び戦わんとしていた。
 その中で食事は忘れなかった、将兵達にも食べさせるが。
「缶詰は有り難いな」
「全くです」
「こうした時に助かります」
「保存が利いてです」
「味もいいです」
「中に何でも入れられるしな」
 将兵達にコンビーフを食べつつ話した。
「ええな、ただな」
「ただ?」
「ただといいますと」
「何かありますか」
「いや、ほうれん草の缶詰はないな」 
 このことを言うのだった。
「こっちの世界にも」
「ほうれん草の缶詰ですか」
「そういえばないですね」
「そちらの缶詰は」
「どうも」
「実は水兵さんの漫画があって」
 それでとだ、オコナーは話した。
「それでな」
「その漫画にほうれん草の缶詰が出て来るのですか」
「ほうれん草ならそのまま食べるべきでは」
「煮るなり炒めるなりして」
「缶詰にせずに」
「その方が栄養あるしな」 
 煮たり炒めて調理した方がというのだ。
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