第十三話 沖縄へその七
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「絶対にな」
「ああ、それはね」
早見も確かにと応えた。
「絶対にね」
「忘れるな」
「それから泳ぐことね」
「海でなくてもプールや川で泳ぐのならな」
「準備体操は忘れない」
「絶対にな」
宵町は真剣な顔で話した。
「それはいいな」
「ええ、もっと言えば運動をするなら」
「事前にだ」
水泳に限らずというのだ。
「準備体操をすることだ」
「唐だをほぐして温める為にもね」
「忘れないことだ」
「他の運動をする時もね」
「そうだよ、準備体操は大事だよ」
高尾も来て言ってきた。
「怪我もしないで済むしね」
「その通りだ、準備体操は絶対にするんだ」
朝加もまさにという口調であった。
「さもないと運動はするな」
「そうだね、圭ちゃんも忘れないしね」
「当然だ、子供達にも言っている」
教えるべき彼等にもというのだ。
「そしてだ」
「水泳も他の運動もしてもらっているね」
「そうしている」
「先輩はやっぱり真面目ですね。僕もそうしています」
陽川は朝加のその言葉に頷いて述べた。
「運動、トレーニングの前はです」
「準備体操はしているな」
「それで終わったら整理体操を」
「そうだ、怪我をしたらな」
「元も子もないですからね」
「まずは身体をほぐして温めるんだ」
その準備体操でというのだ。
「もっと言えば終わったらな」
「身体を整える為にも」
「整理体操をしてだ」
そちらも忘れずに行ってというのだ。
「終わるんだ」
「それがベストですね」
「いや、絶対だ」
朝加は陽川に生真面目な表情と声で応えた。
「やはりな」
「身体のことを思えば」
「本当に怪我をしたら元も子もないからな」
陽川の言う通りにというのだ。
「だからだ」
「そこは気を付けて」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「終わったら身体を奇麗にするんだ」
「汗を洗い落とすんですね」
「シャワーやお風呂で」
「サウナもいいぞ」
「サウナか。圭ちゃんに似合ってるね」
夜野は朝加の今の言葉を聞いて笑って応えた。
「あそこに入って汗をかく姿が」
「そうか?」
「そう思ったよ、じゃあホテルに戻ったら」
「ああ、トレーニングの後はな」
「サウナに入るんだね」
「ホテルのな」
朝加は夜野に笑顔で応えた。
「そうするぞ」
「じゃあ俺も付き合うよ」
「ああ、宜しくな」
「じゃあ次の場所に行こう」
高尾はビーチにドクターマンがいないことをあらためて確認して言った。
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