第十三話 沖縄へその六
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「マーダッコもコスプレの姿に凝っているのだ」
「ああ、そんな感じはしていたよ」
ヨドンナはもうわかっていたという顔で応えた。
「僕もね」
「やはりわかっていたか」
「こういうの好きな感じしてるからね」
「けれど色々な職業は水着は持っていないよ」
マーダッコはそうした服は着ないと答えた。
「あたいはね」
「そうなんだ」
「抵抗があるからね」
だからだというのだ。
「着ないよ」
「そうなんだ」
「そうよ、それであんたこれから海に入って」
「楽しむよ、ただね」
ヨドンナは周りを見た、するとビーチにいる若い男の中の結構な数が彼女をちらちらと若しくはじっくりと見ている。
「ナンパされてもね」
「相手にしないね」
「一緒にいるってね」
今度は兵達を見て話した。
「言うよ、実際にそうだしね」
「それでなのね」
「相手にしないから」
「そうするんだね」
「うん、そしてね」
そのうえでというのだ。
「遊ぶよ」
「そういうことでね、じゃああたい達はね」
「バーベキューだね」
「それを楽しむよ、今から」
「それじゃあね」
「飲んで食べようね」
こう話してだった。
ヨドンヘイムの面々は海を、ジャークマターの面々はバーベキューを楽しんだ。その彼等がいるビーチをだ。
朝加は見てだ、こう言った。
「いないな」
「そうですね」
陽川もビーチを見て続いた。
「ドクターマンは」
「こうした場所にいそうもないと思っていたがな」
「やっぱりいませんね」
「そうね、じゃあね」
明神もいる、見れば三人共ラフな格好で普段の制服姿ではない。
「次のところに行きましょう」
「そうしようか」
「なっ、俺の言った通りだろ」
夜野もいて言ってきた、宵町と早見もいる。ルパンレンジャーの面々も南国らしいラフな服装である。
「ドクターマンはこうしたところにはな」
「いないな」
「圭ちゃんもわかってただろ」
「ああ、しかし通りがかる位はな」
朝加は夜野に答えた。
「あると思ってな」
「来たんだな」
「しかしいなかったな」
予想していた通りという顔での言葉だった。
「やっぱりって感じだな」
「そうだな、なら次の場所だ」
宵町は極めて冷静に言った。
「行こう」
「そうね、しかし奇麗な海ね」
早見は沖縄の海を見て言った。
「聞いていた以上に」
「泳ぎたいか」
「今日の捜索が終わったらね」
こう宵町に答えた。
「そうしたいわ」
「ならそうしろ、ただだ」
「ただ?どうしたの?」
「泳ぐのなら準備体操は忘れるな」
これはというのだ。
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