第十三話 沖縄へその四
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「それで今はね」
「生きものの本読んでるんだ」
「そうよ、ハブだけれど」
マーダッコはヨドンナにこの生きものの話をした。
「あたし達は噛まれても平気だけれど」
「毒があるんだね」
「それも強い毒だから」
「人間だと要注意だね」
「そうみたいよ、あたし達は平気でよかったわ」
マーダッコは心から思って言った。
「本当にね」
「それはそうだね」
ヨドンナも同意して頷いた。
「やっぱりね」
「毒が通じないならね」
「有り難いことだよ」
「そうだね」
「うん、あとね」
ヨドンナはここでは微笑んで言った。
「君ビーチに興味ある?」
「人間の姿でどうかっていうのね」
「どうかな」
「泳ぐのはいいわ」
それは遠慮するというのだ。
「別に興味ないから」
「そうなんだ」
「泳ぐよりもね」
それよりもというのだ。
「バーベキューとか楽しみたいわ」
「君はそっちなんだ」
「あんたは泳ぐこともするわね」
「水着になってね」
そのうえでというのだ。
「楽しみたいわ」
「そうなのね。若しかしたらね」
マーダッコはヨドンナにさらに話した。
「戦隊の連中もよ」
「ビーチにいて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「遊んでるかも知れないよ」
「そうなんだね」
「水着でね、まあそうしていてもね」
「遭わないとね」
「戦いにはならないわよ」
彼女達が水着姿でビーチで遊んでいてもというのだ。
「それでドクターマンを探すことを邪魔されることもね」
「ないね」
「そうなるわ、ただドクターマンビーチにはいないでしょ」
マーダッコは彼がそこにいる可能性は否定した。
「どう考えてもね」
「イメージに合わねえな」
テッキュウも言ってきた。
「どうもな」
「そうだな」
イカーゲンもそれはと応えた。
「絶対にいないな」
「そう言われるとそうだね」
ヨドンナも否定しなかった。
「あの人はビーチにはいないね」
「沖縄は海に囲まれていてビーチも有名だが」
シャドンも首を傾げさせている、そのうえでの言葉だ。
「確かにな」
「ビーチにはいないな」
「想像出来ない」
ククルーガにも答えた。
「どうもな」
「そうだね」
「貴殿は容易に想像出来るが」
「僕はなんだ」
「実際に行くな」
「今言ってる通りにね」
「そして泳ぐな」
「そのつもりだよ」
ヨドンナは即座に答えた。
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