第四章
[8]前話
「間違いなくね」
「吸血鬼はいるわね」
「早過ぎた埋葬とか抜きにしても」
「それでもね」
「吸血鬼は否定出来ないわね」
「そしているのよ」
こう言ってだった。
ヒカリはジュースを飲んだ、それは紙パックのトマトジュースでストローを使って飲んでいるがここでだった。
ヒカリはあらためてだ、日本人のクラスメイト達に言った。
「トマトジュースも赤いけれど」
「血じゃなくてね」
「飲んでも問題なしね」
「吸血鬼が飲んでも」
「そうであって欲しいわ」
心から言うのだった。
「人を襲うんじゃなくて」
「トマトジュース飲んで欲しいわね」
「国境関係なくても」
「それでも」
「そうよ、せめて献血みたいにして飲んでくれたら」
そうしたらというのだ。
「いいけれどね」
「吸血鬼でもね」
「確かにそれなら問題ないわね」
「人を襲わなかったらね、国境を越えてもいいわよ」
ヒカリは心から言った、そしてだった。
お菓子とジュースを食べた、そのうえで昼食の弁当も食べたがこの時もトマトジュースを飲んでクラスメイト達に言われた。
「トマトジュースばかり飲むとね」
「吸血鬼に思われるわよ」
「いや、身体にいいし美味しいし」
ストローで飲みつつ言うのだった。
「だからね」
「それでなのね」
「今も飲むのね」
「そうしてるのよ、別にいいでしょ」
トマトジュースを飲んでもとだ、ヒカリは笑って応えた。
「血じゃないとね」
「ええ、それで人を襲わなかったら」
「問題なしよ」
「でしょ?日本に来てね」
そうしてともだ、ヒカリは話した。
「トマトジュースも美味しくて」
「よく飲んでるのね」
「そうしてるのね」
「この通りね」
笑顔で言って飲むのだった、赤いその飲みものは実に美味くヒカリは好んで飲んで心から喜んでいた。
吸血鬼と国境 完
2024・4・29
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