第二章
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「州を移動したらギャングはそれで逃げられる」
「だからFBI出来たのよね」
「アメリカ全体の警察が」
「それまでは州単位だったけれど」
「変わったのよね」
「そうでしょ、協定結ばれて吸血鬼が来るんじゃないのよ」
そうではなくというのだ。
「最初からよ」
「協定とは関係なく」
「最初からよね」
「吸血鬼に国境なくて」
「普通に行き来してるわね」
「それ言ったわよ、大体ね」
ヒカリはさらに言った。
「ブルガリアとオーストリアってかつて同じ国だったし」
「ハブスブルク家の時ね」
「帝国でね」
「あの辺りもオーストリア帝国だったのよね」
「ハンガリーもチェコモスロバキアも」
「ポーランドまでそうだったし」
歴史的な事情もあってというのだ。
「もう今更よ」
「国境のことを言っても」
「意味ないわね」
「もうね」
「吸血鬼防ごうって思ったら」
そうしたいならというのだ。
「自分でやるしかないわよ」
「お家に大蒜や十字架置くとか」
「そうしてよね」
「防がないと駄目よね」
「自分で」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そうしないとね」
「防げないわよね」
「吸血鬼は」
「あと退治するしかないわね」
「そうするしか」
「ヴァンピールの人に頼むか」
ヒカリは東欧のこの職業の人達のことも話した、まさにその吸血鬼を倒すことを目的としている人達である。
「自分達でね」
「処刑するのよね」
「吸血鬼を」
「そっちじゃまだやるのよね」
「墓を暴いてね」
ヒカリはその処刑の仕方の話もした。
「それで首切るか心臓に杭を突き刺す」
「そうするのよね」
「それで吸血鬼退治するのよね」
「そうよ、実際死んだと思っても」
「それがよね」
「吸血鬼になっていて」
「血を吸うから」
そうするからというのだ。
「本当にね」
「墓を暴いて」
「それで退治するのね」
「人間の定めた国境でなくて」
「それで対処するのね」
「そうよ、あと吸血鬼なんていないって」
ヒカリはポテトチッスを右手の親指と人差し指それに中指で抓んで自分の口に向かわせながら話した。
「言う人いるけれど」
「うちの学園にはいないけどね」
「ここ世界屈指の妖怪スポットだからね」
日本人のクラスメイト達はポテトチップスを食べているヒカリに話した。
「吸血鬼も出るし」
「今更よね」
「幽霊だって出るしね」
ヒカリはまた言った。
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