第百二十七話 お金の価値その三
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「本当にね」
「お金が通じるなら」
「もうね」
それこそというのだ。
「その分ね」
「幸せね」
「最悪そこからよ」
貨幣経済が崩壊した状況からというのだ。
「モヒカンが出て来るわよ」
「バイクに乗った」
「それで斧とか持ってね」
「ヒャッハーーーッて暴れ回る」
「そんな世の中になるわよ」
「ああなるともうね」
富美子もそれはと答えた。
「どうにもならないわね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「本当にね」
「お金でどうこう言えるって」
「それだけでね」
「幸せね」
「ええ、ただヤミ金は」
カンボジアの娘もこれにはと言った。
「あんたの言う通りにね」
「しないことよ」
「何があっても」
「お金に困っても」
「そっちはしない」
「何でも破産した方がね」
その方がというのだ。
「いいみたいよ」
「そうなの」
「破産したらゼロになるかもだけれど」
それでもというのだ。
「ヤミ金はマイナスだから」
「余計に悪いのね」
「破産するのもね」
これもというのだ。
「有効な手だってね」
「言われてるの」
「幾らお金に困っても」
そうであってもというのだ。
「ヤミ金だけはね」
「手を出すな」
「そもそも犯罪だしね」
「犯罪したら終わりね」
「そうだしね」
このこともあってというのだ。
「やらないことよ」
「何があっても」
「その時はよくても」
金が手に入ってだ。
「後がね」
「地獄なのね」
「犯罪者よ、相手は」
ヤミ金自体がそうであるならそれに関わっている者は必然的にそうなる。このことも知っておかないといけないことだ。
「だからね」
「それでなのね」
「もうね」
それこそというのだ。
「相手は犯罪者だってね」
「自覚して」
「最初から関わらないことよ」
「ヤクザ屋さんがやってるのね」
「実際に関わってるのがね」
富美子はカンボジアの娘にまさにと答えた。
「常識よ」
「やっぱりそうね」
「ヤクザ屋さんか」
若しくはというのだ。
「全く変わらない」
「そんな人達がやってるのね」
「だからね」
それ故にというのだ。
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