第30話
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ル帝国は当初は”様子見の予定だった”との事です。仮に”大君”が降臨した所で”戦妃”や”魔弓将”のような精鋭揃いのメンフィル帝国でもまさに”化物”クラスに位置する使い手達に討伐させ、その後は”大君の降臨が長老会の企て”である事を東方人街の人々に触れ回って起こりうるであろう黒月の弱体化を盾に黒月に対して有利な交渉ができ、更に大君を討伐したメンフィル帝国は東方人街の人々の信頼を得られるという”長老会の内密の企てはメンフィル帝国にとっては一石二鳥な策”でしたので。――――――それこそ、”大君”の討伐の為に”現代のゼムリアの大英雄”と名高いかの”英雄”殿も出張ってきて、彼の更なる武勇伝の一つにされていたかもしれませんね。」
「ったく、3年前の”大戦”には”特別な事情”があったからリィンに功名心はあったが、今のあいつには功名心なんてねぇぞ。」
「だけど多くの人々が傷つき、命が奪われるかもしれない事態になると知れば、話は変わるだろうね。」
「……はい。そしてその際はZ組―――――いえ、トールズの皆さんもそうですが、私達エレボニア王国もリィンさん達の御力になるでしょうね。」
チョウのある指摘を聞いたクロウは呆れた表情で溜息を吐き、真剣な表情である推測を口にしアンゼリカに続くようにクレアも静かな表情で推測を口にした。
「ですが、その考えは”昨夜の事件”を知った後に急遽変えざるを得なかったとの事です。―――――何せ”長老会の企てが原因で罪無きメンフィルの民達の命が失われてしまったのですから。”」
「そ、その”命が失われてしまった罪無きメンフィルの民達”ってもしかして……」
「アーロンの仲間達か………」
チョウの話を聞いて察しがついたアニエスは複雑そうな表情を浮かべ、ヴァンは重々しい様子を纏って呟いた。
「昨夜の事件でメンフィルの民達の命が失われた事を知ったメンフィル帝国は3年前の大戦で恭順を誓った”我々黒月に調子に乗らせ過ぎた事”を反省すると同時に、”黒月への戒め”が必要だと考えられたとの事です。」
「……………………」
「”黒月への戒め”、ですか……?」
「黒月―――――いや、”長老達に対する報復”か……!となると、鉄機隊の連中が英雄王と現メンフィル皇帝の連名によって下された緊急の指名要請の内容は―――――」
「まさか………”長老達の抹殺”……!?」
チョウの説明を聞いたギエンが黙り込んでいる中ある事が気になったフェリは首を傾げ、察しがついたヴァンは真剣な表情で声を上げた後デュバリィ達に視線を向け、エレインは厳しい表情でヴァンが言おうとした続きを口にしてデュバリィ達を睨み
「フフ、”概ね正解だ”、剣の乙女。我等に降さ
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