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おぢばにおかえり
第八十話 教会の仕組みその二十八

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「もうです」
「問題と思われてなくて」
「そうした先生が他にもいるってことですから」
「奈良県の公立に通ってなくてよかったわ」
 私は今心から思いました。
「そんな暴力見るだけでも嫌だから」
「物凄い男尊女卑なことも言ってましたよ」
「どんなこと言ったの?」
「生徒叱る時お前男か女かとか。男の人に」
「いや、もうそこに出てるわね」
 その先生の人間性がです。
「性差別じゃない」
「男子怒る時はぶっとばすぞ、で女子はじゃっし、でした」
「全然トーン違うわね」
「それでそうですよ」
「あれでしょ、凄く嫌だけれど」
 考えただけで身震いしました。
「生徒の女の子をね」
「セクハラとかしそうですね」
「ええ、ばれないとね」
 ばれても訴えられないなら平気で、です。
「やりそうね」
「僕学校の先生は傷害犯と性犯罪者の集まりと思ってますが」
 実に新一君らしい考えだと思いました。
「それで差別主義者の」
「いや、嫌い過ぎでしょ」
 嫌うととことん嫌って全否定するこの子らしいです、本当に。
「だから嫌ってもね」
「全否定はよくないですよね」
「いいところなんてないと思うことはね」
 全否定してです。
「よくないから」
「ここまで考えないことですか」
「そうよ」
「僕の悪い癖性分で」
「そこはなおしていきましょう」
「それも伏せ込みですね」
「ええ、新一君は好きな人は本当に好きになって」
 このこともよくわかります。
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