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夢幻水滸伝
第三百四十六話 東西から南北へその六

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「挟み撃ちにするか」
「敵の退路と補給路を、ですね」
「おぴらが断つか」
「そうしますか」
「そうしよか」
 こう言うのだった。
「ここは」
「オコナーは防衛ラインを固めてますが」
「その防衛ラインもな」
「後方を遮断するとてすね」
「無力されるな」
「はい、孤立させて補給もなくなったら」
 ミッチェルはホイットマンにまさにと答えた。
「もうどんな堅固な要塞も防衛ラインも」
「意味ないからな」
「ホイットマンさんは後方に回りますね」
「それが出来んでも後方を攻撃してな」
 その様にしてというのだ。
「それでや」
「オコナーの防衛ラインを害しますか」
「そうするわ」
「そうですか、ただ攻めるだけやないですね」
「そや、そうして攻めるで。そうして」
 ホイットマンはミッチェルに確かな声で話した。
「この州を完全に掌握するで」
「そうしますか」
「そや、ただオコナーもアホやないからな」
 彼のことも話した。
「そやからな」
「こっちの動きはですね」
「すぐに理解してな」
 そうしてというのだ。
「動いてくるで」
「やはりそうしてきますね」
「自分達の状況も理解してな」
「動く、この場合は」
「撤退するわ」 
 そうするというのだ。
「もうな」
「後方を害されるならですね」
「それも優勢な軍にな」
「それやとな」
「撤退しますか」
「戦って勝てんとわかったら退いて」 
 そうしてというのだ。
「状況を改善させてな」
「再び戦う」
「そうしてくるわ、あいつは」
「ニューメキシコ州から撤退しても」
「それでもな」
「そうしてきますか」
「まあそれでもええけどな」 
 ホイットマンは微笑んで話した。
「おいら達の今の第一の戦略目標は何か」
「はい、ニューメキシコ州の掌握です」
 ミッチェルは即座に答えた。
「そちらです」
「敵軍を倒すことはその次やろ」
「はい」
 ホイットマンの問いにまさにという口調で答えた。
「そして今三万奪いました」
「もう三万奪ったらな」
 十万の敵軍からというのだ。ホイットマンは今は捕虜となっている彼等のことをミッチェルにさらに話した。
「もうな」
「充分ですね」
「上出来やろ」
「敵軍の三割やさかい」
「ほなここでな」
「敵軍を撤退させる」
「そうしよな、ほなロズウェルの南東に向かうわ」 
 ミッチェルにあらためて話した。
「航空隊も使う」
「敵の後方を攻撃するにあたって」
「空爆もしてな」
「それでは」
「おいらも出るわ」 
 ホイットマン自身もというのだ。
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