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夢幻水滸伝
第三百四十六話 東西から南北へその五

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「降る前に撤退したんでな」
「彼等はですか」
「ルール違反やないわ」
「そう言われますか」
「ああ、また戦場で会おうということで」
「彼等はですか」
「ええわ、あんたの責任やないわ」
「街の誰もですか」
「ああ、ただここにおる陸軍はな」
 彼等のことも話した。
「捕虜としてや」
「扱われますか」
「戦が終わったら軍に迎えるわ」
「そうされますか」
「ああ、ほなこれよりな」
 市長にあらためて告げた。
「この街はな」
「ホイットマン様達の勢力圏ですね」
「そうなったわ」
 こう告げた、そしてだった。
 ホイットマンは街を迅速に占領した、すると彼は将兵達に言った。
「ほな軍に川を渡らせるわ」
「はい、ニューメキシコ州の西部は掌握しました」
「最早完全に」
「そうなったからですね」
「次はですね」
「東部にな」 
 ニューメキシコ州のというのだ。
「向かうで」
「わかりました」
「それではです」
「そうしていきましょう」
「ここは」
 将兵達もそれならと口々に応えた。
「そして東部も掌握しますね」
「そうしていきますね」
「次は」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 ラスクルーシスを掌握し既にニューメキシコ州西部リオ=グランデ川を挟んで西側を掌握したホイットマンはミッチェルにも話してだった。
 十万の軍勢に変わろ渡らせた、そのうえでロズウェルを狙ったが。
「何っ、もうか」
「はい、オコナーはロズウェルに入りました」
 ミッチェルは貝殻で彼に話した。
「そうしました」
「こっちはやっとホワイトサンドやが」
「それでもです」
「あたくしはクロービスです」
「もうそこまで撤退したか」
「そして軍を立て直し」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「守りを固めてるか」
「巻き返しを狙っています」
「そやねんな」
「敵兵は七万です」 
 それだけの兵を率いているというのだ。
「こちらは二十万で」
「優勢は優勢やけどな」
「そやけどオコナーもアホやないです」
 ミッチェルは強い声で話した。
「そうですさかい」
「戦うとなるとな」
「油断出来ません」
「そやな、ほなな」
 ホイットマンはその話を聞いてミッチェルに言った。
「ここは数と装備の優勢を活かしてな」
「攻めますか」
「ああ、自分が正面から攻めてな」
 オコナーが守るロズウェルをというのだ。
「おいらはな」
「敵軍の後ろに回りますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
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